再会

 やあ、お久しぶり。一年ぶり?、それとも二年ぶりの再会だよね。

 夕方の西日が窓越しに射してくる。そんな感じだったよ。
昨夜のことさ。寝床に差し込む余りにも眩しい月明かりに、二度も目が覚めてね。
 二度目は月が西の家並みに沈む頃。時間は4時過ぎだったよ。生理の所為なのか、いつもより感覚がね。起きる度に月に向かってなんども吠えていたんだ。まるで狼に戻ったかのようにね。いい気分さ。

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 夏の時期なら親爺さん、そのまま散歩へ出るんだけれどさすがに今の時季じゃあね。寝床に戻ってしまったよ。
 昼間の芝生広場は、首の長い巨大なクレーンやパワーシャベルが何台も、不気味なダンダンダンという打撃音やプシューという音に、ガラガラと破砕したコンクリートの塊を持ち上げて、ダンプカーの荷台に落としたりと、騒々しく動き回っているのだけれど、アタシが目を覚まして家の外へ出た時には、まるで恐竜のようなシルエットで静かに眠っていたよ。

 空が白んで、ケンニャンが起きてきた頃、親爺さんはカメラを持って家の外へ出て行ったよ。芝生広場の地続きだけれど、数百m程利根川の川上にあるヨット置き場へ行ったはずさ。そこへはアタシも二日に一度は散歩で行くんだ。今日は別の方向へ散歩する積りだから、留守をしていたよ。

 親爺さん、戻ってきて言うんだ。
”白鳥さんが飛んで来ていたって”。この前見たのはいつだったっけ。確か何度かあるはずだよ。最初は野生の白鳥が利根川にも飛んで来るんだと、小躍りして喜んでいたけれど、野鳥研究家から、その白鳥は恐らく利根川の上流に居ついて、今は観光マスコットになっている白鳥だろうってね。

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 確かに、母さんが入院している病院の近くの入江にね、5、6羽、いつも浮かんでいるよ。それでも時たま、アタシんち近くまで利根川を下りてくるんだろうね。理由は分からないけれど。ま、再会できた親爺さん、早速カメラに収めたそうでね。

 それはそうと、隣町の東庄にある八丁堰。白鳥の飛来地で知られているけれど今年はどうだろう。見に行こうゆこうと思いながら、いろいろあって未だ親爺さん、確認に行けていないんだ。今朝の白鳥さん、催促に来たのかな。

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無題

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  穏やかな日曜日でね。今日は皆、コーチャンの一挙手一投足に喜んだり、慌てたりしながらも、のんびりと過ごしていたんだ。忙中閑有りということかしらね。病院も今日はそっとしておきましょう。

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土曜日

 今朝は5時頃には庭に出ていたよ。まだ空は真っ暗で満天の星空。風が吹いていなかった所為だろうね。冷えを感じたけれど寒くはなかったよ。
 東の空が白み始めて、だから親爺さんも外へ出てきたよ。夏だとこの感じは4時頃だね。冬は6時前にようやく空が青く透き通って見えるんだ。

 6時半過ぎて親爺さん、利根川縁に出て行ったよ。念の為インターネットで日の出時刻を確認したら、今日は午前6時47分と出ていたそうでね。

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 ところがその時刻では未だこの状態なんだ。何かの間違いだったのかな?。

 7時直前になってようやく朝陽が顔を出したよ。

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 水面が平らで分かるように、風がなくて、昼近くに弱い南寄りの風が吹き出して、けれどほとんど終日の小春日和でね。

 土曜日の今朝はコーチャンとマユちゃんが千葉市へ出かけていったよ。毎週通っている発達支援教室受講のためにね。先週、そのプログラム受講の様子を観察していた親爺さん、正直言って、よく分からなかったとさ。効果の評価がインストラクターの発言一方方向でね。客観的評価が示されていないそうなんだ。つまり、「前回に比べて反応の幅が広がりました」。そう言われればそうも見えるけれど・・・?。と言う印象を親爺さんは得たんだとさ。常にポジティブな評価を聞かされれば、藁にもすがる保護者は嬉しいよね。

 案の定、午後に帰宅したマユちゃん、「今日は興味の幅が・・」。喜んでいたよ。

 父親のケンニャンは午前中、多分部活なんだろうね。登校して行ったんだ。

 ケンニャン夫婦の帰宅を待って、今度は親爺さんが母さんの病院へ。
今日は母さんの誕生日なんだとか。だから駅前の、アタシと同じコーギー犬のラスティが看板犬を務める花屋に立ち寄って、赤いバラを3本買ったとさ。毎年の慣例だって。
 
 でも親爺さん、意外と早く戻ってきたんだ。「スタッフさん達に配る誕生祝いのケーキを持ってこなかった」って、母さんに怒鳴られてしまったんだとさ。その所為なんだろうか?、血圧水準が上昇したらしく、その後のリハビリプログラムが中止になってしまったんだとさ。どうも親爺さんの顔を見ると血圧が上昇するみたいだよ。なんとも面倒な人だね。
 ケーキの話?。多分、認知症の影響だろうね、突然出たことだってさ。

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居眠り

 今朝はドア越しに聞こえる風の音に、思わず外へ出るのに尻込みしてしまいそうでね。内側から開けようにも風圧で開かないほどだったんだ。それに冷たいこと。
 アタシは大丈夫だったけれど親爺さんは、襟首が寒いと、ネックウォーマーを被って尚、コートの襟を立てていたよ。
 利根川上流方向から吹いてくる季節風は、正に冬本番な感じだったよ。処で親爺さん、いつもと同じ時間に利根川縁に出たら、なんと朝陽が顔を出してしまっていたんだ。当然なんだけれど、冬至を境に日の出時刻が早くなっているんだね。
 抜かったとさ。明日から目覚ましを少しだけ早い時刻にセットしないとね。

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 親爺さん、昨日の病院での話し合いを寝床で思い返してしまったとかでね、昨夜は余り眠れなかったとか。おまけにアタシが外に向かって吠えた所為だとか。言いがかりはよしとくれ。確かに昨日からアタシは生理になってね、床に血を垂らしているんだ。それに月夜で明るくて近所の猫達が庭に近寄って来ているしね。吠えるのもしょうがないと思っとくれ。

 今日は親爺さん、ルーティンワークを終えた昼前、今日は格別の予定もないとかでね、庭の風陰に据えたキャンバスの椅子に腰掛けて、片手にコーヒーの入ったケトルを握って、ボンヤリしていたよ。その姿は、全くボケ老人だね。
 アタシは、その近くで寝そべっていたんだけれど、時折、ケトルを手から落とす音に首を上げると、親爺さん、居眠りしていたよ。

 ここらあたりじゃあ、季節風が強く吹く日でも陽射しがあって風を避けられれば、屋外でも結構快適でね。だから椅子を据える場所も日や時間で変わるんだけれど、帽子で顔に当たる陽射しを避ければ居眠りもいいものだとさ。

 缶コーヒー程の量が入るケトルを、何時間もかけてチビリチビリ飲みながら、目を閉じてイアホーンからの音楽に身を委ねると、昨夜の悶々とした思いも薄らいでゆく。今日はそんな午後の一時になったんだとさ。だからそんな時は、ソッとしとけだって。じゃあ、アタシと遊ぶのは何時なのさ。

 結局今日は、月明かりの下で親爺さん相手にフリスビーをしばし追ったよ。

 

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一ヶ月目の検討会

 今朝はね、所々に青空が覗く空模様でね。生憎日の出は見られなかったよ。
親爺さん、今朝は早朝から慌ただしく家事雑事をこなして、コーチャンを支援施設に連れて行ったんだ。戻ったら、アタシの散歩。そんな心算でいたんだけれど、いつまで待っても戻って来やしない。結局、午後もだいぶ過ぎて戻ってね、申し訳程度にアタシの相手をしたら、再び出かけてしまったよ。

 今日は午前中、母さんの入院するリハビリ病院でね、各業務担当者が全員揃って、患者家族も加わって今後の治療方針の検討が行われたそうでね。どうやら入院患者に対しては、一応にこのような検討会を随時開いている様子でね。
 その会合で、担当分野それぞれの治療経緯や効果、今後の課題が説明されるんだとさ。

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 今日、親爺さんが受けた説明はかなり厳しいものでね、入院当初にできたことは、体調の良い時には再現できるけれど、疲労が激しくて中断することが多いそうなんだ。できないことは、相変わらずできないとさ。なにより集中力の持続に問題があって、話にしても、途中で話題が変わってしまったり、話し込んで動作がとまったりとね。それは多分脳幹に問題が生じているからなんだろうね。

 最大の課題は血圧なんだとさ。その変動が激しくて、リハビリを中止したり中断したり。不整脈もあってね。昨日、脳の断層写真を取り直して検査したけれど、新たな血管の詰まりはなくて、だから来週、循環器系の医師の診断を受けさせるそうなんだ。血圧管理は多くの場合、服薬で対処しているケースが多いそうだけれど、そうしてもなお、変動がしばしば発生するのでね。それをなんとかしないと、s先に進めない状況なんだそうでね。失禁も尋常じゃないそうでね。「既にオムツを百枚以上消費しました。金額を見て驚かないでくださいね」と、看護師さん。

 そう言った身体の問題に加えメンタルな問題が、認知症の症状なんだとさ。話に辻褄があわなくなったり、最近の記憶が曖昧になったり、現実と想像の境目が消えてしまったりとね。

 そのような現状であるにしても、数ヶ月先の退院に向けた方針決めが急がれてね。つまり受け皿の問題なんだね。親爺さん、何とか家で共に暮らしたいとは願っているそうだけれど、現状でもオーバーワークな親爺さん、後期高齢者の仲間入りした今、後何年母さんを支えられるものか。ケンニャン達は極めて悲観的でね。だから、自宅介護と施設介護の二つの意見が今はあるんだ。
 来月、再び会合が予定されているので、その時には結論を出して、早急に準備に取り掛からねばならない。そんなロードマップも示されてね。
 
 親爺さん、若い頃には想像もつかなかった厳しい現実にね、夕方疲れで寝込んでしまったよ。
 そうそう、病院で某大学看護学部の教授を紹介されてね。脳梗塞のリハビリ治療時における血圧の問題を研究中だとか。奥さんのデーターを研究に提供してくださいとさ。親爺さん、快諾したとさ。それだけ注目をあびている患者なんだろうね。

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いまさらながら

 「クラスでインフルエンザが出てしまいました」。
昨日、親爺さんがコーチャンの保育園で聞かされたとさ。それは大変だ。

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 その話を受けて今朝、マユちゃんが親爺さんに言ったとさ。「コーチャンにインフルエンザの予防注射を受けさせてくださいね。できれば直ぐに。ダメでも明日には」。
 なんだい、去年の内に接種しなかったのかい。何度も話が出ていたのにね。
「時間がなくて・・・・」。大人達は?。「私は妊娠中だから・・」。受けたの、受けなかったの?。
 親爺さんと母さんは先々月に済ませているとさ。ケンニャン、昨年は接種しないままシーズン入りでね。だから当然の結果になったよ。今季はどうしたのか。

 「忙しい、時間がない」。そんなフレーズは結果を正当化しないよ。アタシ?。アタシはね〜。

 親爺さんの場合、予約無しでも接種を受けられたので、朝、コーチャンを連れて医院へ行こうかとも思ったそうだけれど思い直してね。夕方、保育園からの早めの引き取り後に連れてゆく事にしたんだとさ。午前中、先ずは医院の窓口へ様子を伺いに出かけたよ。

 「今シーズンの接種は終了しました」。
窓口の受付さん、親爺さんの質問を遮って一言。「流行り始めてからの接種ではね」。誠にごもっともさま。
 ほぼ満員状態の待合室の衆人環視の中、親爺さんは何とも気まずい思いでね。

 けれどその受付嬢、接種希望は親爺さんだと思ったようでね。
「保育園でインフル患者が複数発生したんでね。今更ながら慌ててとんできたんだけれど、確かに手遅れだよね。しょうがないや。母親がいけないんだ。お世話さま」。「コーチャンのこと?」。

 「ちょっと聞いてみますね」。そう言って受付嬢は奥へ引っ込んだよ。
するといつもの30秒診断医師が顔を出してね、「世間じゃ誤解があるけれど、接種すればインフルにかからないと思っている。かかるんだよ。かかるけれど、重篤になることは防げるんですよ」。「つまり、この後に及んでも接種の意味はあるんですよね」。「コーチャンか。そういう認識で了解してくれるなら、明日きてくださいよ。未だ少しは薬が残っているかもしれない」。

 ありがとさん。
 

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医療費

 お正月以来、休みが断続的に続いた所為で身体のリズムが整っていないんだろうね。大人はともかく幼児はね。今朝はコーチャン、親爺さんに起こされて食卓についたのはいいけれど、ほぼコアラ状態でね。ご飯も口にせず、アタシの前にこぼす始末でね。だからアタシが床を舐め歩いてね。
 親爺さん、あの手この手でなだめすかしては、隙を見て食べ物を口に入れていたよ。それでも定刻に遅れる事十分程度で彼を車に乗せて出かけたよ。

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 戻って来た処で、今度はアタシとの散歩だよ。
「勘弁。未だ何も食べていないんだよ」。アタシは朝食は終わったから良いんだ。行こうよ。そうやって毎朝押し問答で出かけてね、今日は左回りコースで一時間歩いたんだ。一時間と言ってもアタシの歩速でね、ブラブラ道草しながらさ。親爺さんの持っているガラ携に組み込まれている歩数計じゃあ、4千歩程度。そんなに距離を歩いている訳じゃあないね。ちなみに親爺さんの1日平均では、ほぼ一万二千歩程度だとさ。

 散歩を終えて掃除と洗濯を済ませると、親爺さんは自分の朝食になるんだけれど、アタシには既に昼食時だよ。当然、ご相伴を要求しているんだ。

 午後、親爺さんは銀行経由で母さんの病院へ。
今日は入院費の支払いをするんだとかでね。現在のリハビリ入院では、一ヶ月の払込み額が総額で13万円程度になるそうなんだ。
 先月の地域中核病院の場合、様々な治療が施されたこともあって、転院時の清算では30万円近く支払ったそうなんだ。それでも高額医療費の助成制度のおかげで、治療費そのものは月額にして最大でも6〜7万円程度に抑えられ、それ以上の負担はオプションによる負担増なんだとさ。
 余談だけれど、親爺さんの父親は終末期、人工透析も欠かせなくて、医療費明細では月に400万円に上った時もあってね。それを知った時は親爺さん、どうしようかと狼狽えたそうだよ。実際は、高額医療費助成制度で今回と大きくは違わない額に収まったそうだよ。国民健康保険制度に救われているんだね。

 母さんの場合、喫緊の治療を要した当初に比べ、今はプログラミングされたリハビリメニューでの実践なので、オプションによる治療が少ない所為でね、助成制度のお陰もあって、ドキドキする程じゃあないとさ。
 年金支給の二ヶ月単位で見ると、最初の一ヶ月分は母さん本人の年金でほぼ充当。少し足りないかな。次の一ヶ月分は親爺さんの年金から支払うことになるとさ。だから、結果的には母さんの入院で月当たり7万円程度の負担が生活におぶさってくるんだね。
 その費用捻出には親爺さん、こまめに電気を消したり、水道の水を絞ったり。けれど若い衆はそういうことに無頓着でね。困ったもんだよ。

 今日は窓口での支払いを終えて病棟へ上がったら、母さん、食堂の壁をカニ歩きしていたとさ。おやおや、何とか伝い歩きできるようになったんだと、親爺さん、嬉しくなってね、ソッと壁際から観ていたとさ。けれど鏡に写った親爺さんに気がついた母さん、歩くのを止めると椅子に座り、「ここへ来て。話がある」。親爺さんが言われた通りにすると、「先生を呼んで。話があるでしょ」。険しい表情でね。

 どうやら又、退院させろと我が儘言い張るつもりなんだと察した親爺さん、取り合わずに帰って来たとさ。
 いずれにしても17日に担当医や療法士と今後の治療方針を話し合う事になっているそうでね。けれど療法士によると、血圧が安定せず、リハビリのできない状況もしばしばあって、リハビリ効果の評価は芳しくない様子だとさ。そんな現実を本人にどう理解させるか、知恵の出し処だとさ。









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孫育

 最近は6時ごろには目を覚まして、親爺さんが起きてくる気配を探っているんだ。
今日は昨日の成人の日の振替休日なんだね。それでもケンニャンは誰よりも早く起きて、出勤していったよ。なんでも学校の一年生が雪国へ旅行に行くんだとかでね。ケンニャンは学年が違うんで居残りなんだけれど、教師皆出勤してお見送りするそうなんだ。

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 なんたって学校の一大イベントなんだから、「私の担任じゃないから知りません」。そんな事は口が裂けても言えないそうなんだ。
 ま、それはともかく午前中で帰宅したから、アタシのお相手しておくれってね、手ぐすねひいて待っていたんだ。
 けれど親爺さんと二人して、買い物がてら、新しい車の試乗だとかでね、出かけてしまったよ。親爺さんが「助手席の乗り心地を体験させろ」ってね、ケンニャンに言ったものだから、
 どうゆう訳か、銚子市の西の端、それも農村地域の旧道沿いにね、パッとしない外見のスーパーがあるんだとさ。ケンニャン、その店の娘が担任クラスにいるものだから、普通なら立ち寄る筈もないローカルなスーパーなのに、最近、帰宅途上でしばしば立ち寄って買い物してくるんだとさ。で、車の試乗もさることながら、親爺さんにそのスーパーを見せるんだとかでね。

 事情もよく分からないまま親爺さん、店内に入ってね、思いもかけぬ賑わいにこれは一体どうしたことないんだとね。
 「ほら、見てごらんよ。コストコの商品だよ」。「コストコって、千葉市の幕張にあるあれかい?」。「そうだよ」。
 ケンニャン夫婦は、なにかと言えば幕張に行くんだ。そしてコストコでオムツや食品などを、しこたま買い込んでくるんだけれど、そのコストコの商品が、こんな辺鄙な街のスーパーに並んでいるなんて、親爺さん、思ってもみなかったとさ。

 彼の話では、担任生徒の父親が経営するこの店は、その意外性で知る人ぞ知る評判のスーパーなんだそうでね。確かに駐車場には、千葉のみならず水戸や成田ナンバーの車が入れ替わり立ち代りだとさ。

 「お菜も結構、種類があるでしょう」。母さんの病院からの帰宅コースーだからね、たまには寄ってごらん。そういう意味なんだろうね。それにしても銚子周辺には、意外なお店が結構あるんだね。とは言え、車を使えてこその有意だけれどね。
 
 で、くだんの試乗では、最新のテクノロジーに飾りたてられたその乗り心地に親爺さん、感心しきりだとさ。とくに数十年前のディーゼルエンジン乗用車を知る親爺さん、最新のディーゼルエンジンの滑らかさには脱帽だとさ。
 けれど親爺さんがハンドル握るケンニャンお下がり車は、10年以上前のテクノロジーとは言え、今流行のSUVの先駆けだからね。さらにそれ以前の車から乗り換えた親爺さんには、10年前の世代の車でも十分新し感覚があるとさ。
 そう感じて満足できるなら、それでいいんじゃないの。

 そうそう、インターネットのニュースで、大阪府下の市で、両親に変わって孫の面倒を見る老人世代が増えて、その育児の不安に応えるためにマニュアルを発行したとか。親爺さんと御同様が増えているんだね。そのニュースで、”孫育”という表現が出ていたんだとさ。
 親爺さん、コーチャンの世話を”育爺”活動と表現しているけれど、違和感があったんだとさ。けれど”孫育”という表現は違和感ない。これからは”孫育”を使おう。育爺は破棄。そうするんだとさ。 

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成人式

 朝方は霧雨が降ってくるような、ドンヨリとした空模様でね。アタシはいつもより早めに目が覚めてしまったんだ。未だ外は暗かったよ。けれど外へ出せって、親爺さんを起こしたんだ。渋々起きてきた親爺さんの履物の先を噛んでね、付き合いなさいよって。
 まあ、散歩の途中で夜が明けたよ。でも時間でいえば7時丁度だから、夏なら散歩を終えて食事も済ませ、アタシは二度寝する頃だよ。
 まもなく北西の季節風が吹き出して、雲を利根川の河口方向に吹き散らせてしまったから、昼前には陽射しも出たよ。

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 お隣の婆ちゃん、今は介護を受ける身でね。そこに珍しく来客があったんだ。アタシが近寄っていくと、華やかな着物姿の娘さん。おや、誰だっけ?。成人式帰りに寄ったんだとさ。

 今日はケンニャン夫婦はどちらも仕事だとかでね、コーチャンを寝たままにして出かけてしまったから、後は親爺さんに”お任せよ”ってね。午前中の約束が、任せてしまえばこっちのもの。昼が過ぎ2時、3時とね。二人が戻った後も親爺さんに一仕事。ケンニャンを利根川の川向こうの街まで送り届けることにね。親爺さん、結局、今日は行くつもりじゃなかった母さんの病院まで足を伸ばしたとさ。
 不思議なものさ。そんな時に限って何か起こるんだ。病室にモニターが据えられていたとさ。それは転院前の病院で済んだ筈。看護師さんによると、なんでもここ数日、血圧の変動が大きくてリハビリを見合わせているんだとか。
 母さん、今日は何故か大人しかったとさ。それでも親爺さん、10分程度で引き上げたとさ。夕食時だったからね。

 処で今日はケンニャン、スーツにネクタイ締めて成人式に立ち会ったとさ。数年前の勤務校で卒業させた生徒が、今年成人を迎えたとかでね。立ち会うのが習わしなんだとさ。再来年も、そんな機会が回ってくるとか。ケンニャン、楽しそうに話していたよ。
 式の後、再度出かけていったから親爺さんに聞いたら、新成人になった教え子の同窓会に出席するんだとさ。当時、結構普段からキレがちな生徒の話などをきかされていたんだ。大丈夫なのかしらね。
 「センコー、あの時は世話になった〜」なんてね。

 マユちゃんは今年はその機会はなし。書き初めイベントのマネージメントがあるとかでね。「書き初めか〜!」って親爺さん、ため息吐いていたよ。筆下手でね。いい思い出がないんだとさ。
 そういえば散歩途中で見たドコモショップのガラスに。新春大売り出し。
新春なんだね。そんな気分はすっかり忘れていたよ。

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家族

 「東京で雪が・・・」。母さんが言ったとさ。

 朝から曇り空。昨夜は窓枠をビュービュー唸らせる風が吹いて、その音にアタシは寂しくなってね、久しぶりながら親爺さんの寝室前で呼んでしまったよ。
 「何だ、ココ」。ちょっと心細くなって・・・。そしたらビスケットが一個、目の前に置かれてドアはパタンと閉じられてしまったよ。なんて薄情な。
 それでも明るくなった頃には散歩へ出てね、いつものコースを歩いたら気も取り直したよ。

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* 東京都庭園美術館 2010 年撮影

 「$#%&・・・」。親爺さん、コーチャンが呼んでるよ。
今日は親爺さん、夕方まで孫のコーチャンのお守りでね。最近のコーチャン、極めて饒舌で活発に動き回るんだ。独特のコーチャン語を話すんで、未だ家族も彼が何を言っているのか、チンプンカンプンさ。けれど彼の表情や事の流れで少しずつ察することができるようになって、一方、皆の会話を彼は理解できている様子だよ。イタズラ好きらしくて目が離せないんだよ。だから親爺さん、彼に付きっ切りさ。
 そんな彼の様子に最近は、家族も彼の発達障害をネガティブに捉えることが減ってね、むしろ個性と受け止めるようになっているんだ。

 「俺の後ろには誰も載せない」。
 今日はケンニャンの新しい車が納車、といっても販売店に受け取りに行ったんだけれどね。二ヶ月以上待ったよ。今まで彼が愛用していた車に比べて車体がコンパクトでね。後ろの席はお世辞にも広いとはいえないんだ。けれどシッカリした車体に経済的なディーゼルエンジンの組み合わせが気に入って、通勤車に選んだんだとさ。
 コーチャンのためのチャイルドシートや、大きめな積荷は、今までケンニャンが使っていたより大柄な車体のSUVに載せてね。それはもっぱら親爺さんがハンドルを握るそうだけれどね。チャイルドシートはマユちゃんの車にも取り付けてあるんだ。
 父親たるケンニャンの車にはチャイルドシートをつけないのかい?。
そしたら彼いわく、「俺の後ろには・・・・」。酷いとおもわない?。

 ケンニャンお下がりの旧車で親爺さん、雨の降る夕方、母さんの病院へ行ったよ。丁度夕食前で、入院者が食堂の机に向かってめいめいの車椅子を停めていたとさ。この後、夕食が配膳されるのだろうけれど、母さん、人を寄せ付けないようなオーラ〜を放ってそこにいたとさ。
 「こんな場所にアタシがいなければならない筈じゃない。アタシは独りでやれるんだ」。親爺さんには母さんの背中にそんな文字が見える気がしたとさ。

 廊下に掲示された指導プログラムにはね、母さんについて全介助。要車椅子。
そう記載されているそうでね。母さんの意識と現実との乖離は大きいとさ。
 肩をポンと叩いて、母さんが望んだ物を持参したことを示したら、「シッカリやってくれ」って怒鳴られてしまったとさ。感情の起伏に波があるそうだけれど、今夕は気難しいほうに振れているんだろうな。親爺さん、そう判断して5分でその場を離れ、暗い夜道を銚子に向け戻ってきたそうだよ。
 けれどね、「東京に雪が・・・」というのはテレビの天気予報だろうから、テレビを観るようになってきたということだろうね。親爺さん、今日の母さんの言動から、そう推察しているんだとさ。

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野鳥近況

 利根川の川面に、カモなど水鳥が目立って増えているよ。
アタシんちの前の芝生広場はね、今は管渠布設工事で重機がブンブン唸っているから、その工事の手が及んでいない上流でね、カモ達が羽を休めているんだ。

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 今朝も親爺さんが見た限りでは、数百羽だね。三つくらいのグループに分かれてそれぞれ護岸や、利根川に注ぐ雨水排水溝などで眠っている様子だよ。
 ”カモなんて珍しくもない。あちこちの池に普通にいるよ”。
そういう声も無くはないよ。その通りさ。けれどここらじゃあ狩猟の対象なんでね、この時期は狩猟規制されている街近くに寄って来るんだ。反面、狩猟解禁区域などでは普通に見られる訳じゃないよ。里山地域や郊外で鳥影は少ないよ。

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 そうそう、水鳥ではないけれど、今朝の散歩でね、カワセミを見たんだ。
利根川に流れ込む雨水を流す水路でね。両岸は桜が植えられている幅3m程のコンクリート河川さ。そこで予想もしなかったカワセミがね、川筋を遡上しているボラの稚魚なんだろうね。それを狙って飛び交っていたんだ。
 アタシがカワセミを知っていた訳じゃあないよ。瑠璃色に目立つ胸毛なものだから、目前を青い鳥が横切った。親爺さんもそれを見て、「オ〜、カワセミじゃあないか」ってね。
 現役時代、勤務していた千葉市内の自然公園でね、園内の池に小魚を狩猟するカワセミがいてね、毎日のように観察していたんだそうだよ。
 どちらかといえば里山の池で見かける野鳥だけれど、利根川縁の街で見られてね、親爺さん、大喜びだよ。

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 今朝は日の出の頃、ウナギのシラス漁をする漁船が川面に出ていてね、その周りを獲物を横取るつもりなのか、カワウが近寄っていたよ。

 それをさらに上空から、トンビだろうか?、タカだろうか、旋回しながら見下ろしていたよ。とにかく年明けから急に鳥の影が目立つようになってきた昨今さ。

 そういえば、隣町にある八丁堰に白鳥は来てるんだろうか。近頃、子供達を集めて観察会、なんてイベントの声がないんでね、親爺さんも未だ確かめには行っていないんだ。イベントはともかく、近々観察に行って見るそうだよ。

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幻の名誉館長

 「急がなくちゃ」。親爺さん、カメラ片手に駆けていったよ。
今朝は東の空を大きな雲が覆っていたんだ。家の窓からそれを見た親爺さん、雲の峰を超えて朝陽が顔を出すのは未だ先の7時過ぎ。そう思ってね、アタシの朝のウォームアップに付き合ってくれていたんだ。処が、突然陽射しが・・。
 その時、時間は7時5分前だったよ。
戻ってきたから聞いたんだ。「ギリギリ間に合ったよ」って。

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  昨日は親爺さん、1日静かにしていたよ。咳が止まらないんでね。今日も未だ、時折咳き込んでいたけれど、母さんの病院に洗濯物を取りに行かねばとね、ゴソゴソと出かけて行ったよ。

 処でニュースネタ話だよ。
昨日、旅行作家で昭和の時代、テレビの旅行番組のスターだった兼高かおるさんという方が亡くなった。そんなニュースが三大紙のインターネット版に出ていたとさ。親爺さん、若い頃欠かさず見ていた番組だそうでね。学生時代、海外に出る時に持って出られるドルが、確か千ドル。360000円だったとさ。
 それ以上はお金があっても外貨の割り当てが得られなかったそうでね。勿論、それでさえ特別の理由でもなければ。だから親爺さんには高値の華。海外旅行など夢の又夢でね。友人と、貨物船に潜り込んで密航するプランなどをたてて、気を休めていたそうなんだ。
 
 女友達が留学する。そんな噂にビックリ。父親が外資系石油メジャーの重役。なんて聞いて、ますます惨めな気分になったり。とにかく海外に出るなんてことは、目の前にトランプの壁が連なるようなものだったとさ。

 だからという訳じゃあないけれど、兼高かおるさんはスターだったとさ。
もう昔話だから聞き流されることだけれど、現役時代、親爺さんが建設を担当した千葉市花の美術館、今はなんとか企業の名前を冠にしているけれど。
 その立ち上げに、名誉館長の擁立を画策したんだとさ。その候補に兼高かおるさんを置いてね。今もその考えは変わらないそうだけれど、ローカルな施設とはいえ、より知名度を上げ、より広範囲から集客をしようとする場合、やはり何か目立つ存在がね、必要だというんだ。

 その考えを上司に訴えもしたけれど、役所にそういうセンスはなくてね。職員を当て職に据える以上の発想はなかったんだとさ。当時、兼高さんは横浜市の人形の家の名誉館長を務めておられてね。その任期の切れ目をタイミングにと、狙いをつけていたそうだよ。やはり横浜市は千葉市よりマネージメントのセンスが格上だとさ。兼高さんを手放す隙を見せなかったとさ。役所の中で孤軍奮闘の親爺さん、結局力及ばずで、名誉館長職の擁立は幻に終わったんだとさ。

 花の美術館の初代館長を務めることになった親爺さん、東京渋谷での広報活動や海外客の呼び込みなど、市の施設らしくないことをやってね、「あいつはやり過ぎ。好き放題にやってる」。そういう評価を得て、目的半ばで異動させられてしまったとさ。
 兼高さん、今度こそ本当に手の届かない処に。残念だとさ。

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