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2009年3月28日 (土)

カタクリが今年も咲きました(2)

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昭和の森公園のカタクリ自生地の存在が明らかにされたのは、そんなに昔のことではない。十年にもならないだろう。雑草の陰で、密かにされていた。

 切っ掛けはこうだ。公園の隣接地域で進捗していた区画整理事業が、カタクリが自生していた公園内の斜面に、雨水調整池の堰堤を造る計画を示したことだ。
 冗談だろ!。 私も、私の周囲もそう思った。だが、計画は着々と既成事実化された。

 この事態に、この公園を自然観察の場としていた市民が怒った。足掛け3年以上の交渉を経て、何とか妥協点が引き出された。 ギリギリ埋め立てられる斜面に限って、カタクリを隣斜面の自生地に移植する、と言う案だ。 

 ポイントは二つ。 無傷の自生地に手を加えない。だから、そこへの移植はタブーだ。
もう一つは、植物は単一で生きている訳ではない。コミュニティーを形づくっている。そこからカタクリだけを堀取って移植することは、親から子供だけを引き離すようなものだ。保護保全の趣旨に沿わない。

 そこで、厚く張った氷を塊で切り取るように、その場所の土壌を、あたかも寝床ごと移すようにして、自生地の隣に移した。

 以来5度目の春を迎え、自生地の隣りで昔からそこにあるように、花を咲かせている。
移設の成否は、その時に根元に落ちた種が発芽して、世代交代するかどうかだ。 
それを見極めるには、後5年先。 ともあれ、今年も無事だった。

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