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2009年5月16日 (土)

モントルーのバラ

800pxmontreuxbeinacht_5  スイスのレマン湖畔にあり、モントルージャズフェスティバルで知られるコンベンションとリゾートの都市モントルーは、千葉市と姉妹都市関係にある。
今回は、モントルーのバラに因む話だ。


  1996年、モントルーと千葉市が姉妹友好都市と言う縁結びをした。
その年、モントルー市から
市の花であるバラ(ローズドール)苗が千葉市にプレゼントされた。
 その返礼として千葉市は、雪見灯籠を贈ったという。Dsc_0190_2  







 プレゼントされたバラ苗は12本だったが、モントルー市長一行が帰国して1ヶ月後にして、ようやく千葉市の手に届いた。
遅れた理由は、今、関心を集める”停留処置”だ。

 国外から持ち込まれる植物は、すべて、ウィルスチェックのため植物検疫所に停め置かれる。 その期間は1ヶ月間。その間、どのように保管されていたか、知る由もないが、生き残っていた苗は数本に過ぎなかった。

 その苗の保育の成否が、私の責任になった。

 何とか、千葉の地に根付かさねばならないが、いずれも、息も絶え絶えの状態だった。しかも、そのバラについての資料もない。手探りでの保育だ。
 
 逡巡したあげく、結局、リスクを分散することにして半数を、都市緑化植物園。残りの半数を、ご縁のあった市民でバラ愛好家のM氏に委ねた。M氏は、本業である農業資材の販売事業そこ退けで、バラ栽培に打ち込んでいる方だ。

 十数年経って、結果はどうなったか?。モントルーから持ち込まれた苗は、結果的に生き長らえる事はできなかった。唯一M氏が試みた、挿し木によるクローン造りが功を奏して、プレゼントされた苗木を少し越える数だけ、増えて今、保育栽培されている。

 M氏のバラへの熱意で、千葉市はモントルーに面目を保っことができている。

しかし、M氏の苦闘は今も続いているという。以下はM氏の話だ。

 
オリジナルに比べて、丈が高く、枝も伸びて樹体が大柄になってしまいます。花も大きい。露地で栽培したのは、ことごとく病気で駄目に。だから、鉢植えにして、上屋の下で雨にかからない様に管理しなければなりません。やはり、千葉とモントルーとの気候の違いは、如何ともしがたいですね。

Dsc_0187_3
 
モントルーのバラは、バラ展会場に展示されている。 






 

 結果論だが、市民交流という視点で言えば、M氏という市民によって、モントルーの市の花が育てられている事実は、正解だと思う。
 当事者だった私個人としても、M氏のようなサポーターに巡り会えた事は、幸運だった。 

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