埋蔵遺跡
私が参画しているおゆみ野の森でのガーデニング作業が、延期になった。雨の中を無理する事でもない。でも、朝からの雨で書くブログは、どうしても気分がブルーだから話題が諄くなる。
森づくり活動の場であるこの雑木林は、貝塚の保全を理由に宅地化されなかった場所だ。何をするにしろ、その前提は崩せない。
埋蔵文化財保護は、開発事業者には頭の痛い課題だったはずだ。
開発に対して保全という立場では緑の保全も同じだが、現場的には利害相反する。おゆみ野の森は、その葛藤の跡だ。
埋蔵遺跡の保全には、現状保存と記録保存という対処があって、その遺跡の重要度に応じて判断される。
調査する際、遺跡を覆う土を全て取り除き、地表に露出させて記録をする。その後、現状保存と判断された場合は、再び土で覆って保存される。
記録保存は、必要な調査を済ませた後は、開発に委ねられる。どちらにしろ、発掘調査は必須だ。
対立は、この調査を巡って起こる。調査をするためには、その場の全ての植物を剥ぎ取ることになる。
その土地の植生の保全を主張する立場から観れば、受け入れ難い事態だ。
今、市内で知られた貝塚で、現状保存されている事例の多くが、訪ねて観ると草原に成っている。荒屋敷貝塚、月の木貝塚、加曽利貝塚しかりだ。おゆみ野の森も、中央部が禿げたように見えるのは、調査の後、覆土だけして放置された為だ。
このような場所に植樹した例は聞かない。根が埋蔵遺跡を浸食する心配から、文化財保護を担う人々が嫌うからだ。ただ、建物跡などの人文的遺構と違い貝塚なので、自然に芽生えた樹木が生長することまで、否定されることはない。
今は、埋蔵文化財と緑の再生が両立する森造りピジョンの合意がある。
その貝塚が形成された縄文、弥生時代の人々が観ていたであろう、森の景観を再生することだ。加曽利貝塚公園の南貝塚区域は、その方向で管理されている。
貝塚を包み込んでいるおゆみ野の森も又、その合意の元にある。
とは言え、専門家だけの発言が重用された加曽利貝塚とは、異なる状況がある。市民参加の潮流だ。
従来の、市民を蚊帳の外にして触れさせずに守る時代から、地域市民がより積極的に関与する時代になっている。
おゆみ野の森は、。そのテストケースになっている。
雨があがったら、アサガオの苗を外回りに植えて、皆の目を楽しませよう。
森のガーデニング、興味ありませんか?。
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