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2009年9月 9日 (水)

野鳥の森

  

果実食の渡り鳥は、黒く熟した実から食べ始める。赤い実は後回しだという。
 長崎大学の中西弘樹教授が(財)日本自然保護協会編の書籍で、そのように記述しておられるのを読んだ。最初に食べるのが
クスノキの実だそうだ。確かにクスノキの実は熟すと黒くなる。
 Image06  



そう言えば心当たりが有る。クスノキの仲間であるタブノキだ。タブノキは別名、イヌグスと呼ばれている。余談だが、植物名にイヌがつくと、似ている、または偽物というニュアンスがある。
イヌグス、つまりクスノキに似ているの意だ。

 このタブノキの種を播いて、子供達と苗に仕立てる試みをしているから、お馴染みだ。写真は6月の半ばだが、7月末から8月初め頃、黒く熟して鳥に食べられる。
其の後、糞と共に樹の下に落ちて来た種を採集している。
Dscf0010
 
 

考えてみると、暑い盛りの実は、黒く熟す実が多い。よく知られているものでは、桑の実。ここ最近は
ムクノキも黒。
 公園に多い
トウネズミモチも、黒いネズミの糞のような実をつけ始めている。

 晩秋まで残って、それこそ他に食べる物が無くなった頃、手を出すのが庭木や生け垣に多い、
真っ赤実を鈴なりに付けるピラカンサス
成る程。 
(*´Д`*)
 
 本は更にその理由をこう記述している。
実の脂肪量で食べる順番を決める。
甘い物より、先ずは体力の付く物、ということか?。
幾つかの樹種を例として挙げているが、いずれも庭に植栽されている見慣れたものだ。
 街で野鳥を見掛ける事が増えたのも、そのせいかもしれない。
わざわざ山間部に留まらずとも、人里のほうが餌になる樹木が多い。


 ここ最近だが、
野鳥の森のリニューアル方法を模索している。
印旛沼の畔で、小高い丘の一部を佐倉市が野鳥の森として整備した。可成り前の事らしい。我々NPOのメンバーの一人が、その野鳥の森と一体を成すオートキャンプ場の指定管理者に選定され、昨年度から市の代理として運営している。乗り掛った船というやつで、NPOの有志も時々、キャンプ場の季節イベントを手伝ってきた。私もその一人だ。
 野鳥の森とは言うんだが、肝心の野鳥が見当たらない。カラスや、時々、ウグイスの声が聞こえるだけだ。
Dsc_0001
 そこで昨年来、その有志、通称山仕事O組が立ち上がった。野鳥の森のリニューアルプロジェクトの始まりだ。最初に手がけたのが朽ちかけた落葉樹などの間伐。鬱蒼とした竹林も、間引きした。
手を付けたのはほんの一部分だが、林を歩くと、いくらかは明るくなったことがわかる。
 ただ、昨年来の作業は里山づくりの常道で、野鳥の生態にまで思慮を深くして樹種を選別した間伐ではなさそうだ。野鳥の研究家の助言を得ながらの作業とは聞いているが。

 勿論、これで野鳥が戻って来る程甘くはない。野鳥を呼び寄せる工夫が必要だ。
Kogera13
人工的な餌付けで野鳥を集めるのは問題だ。すぐそんな声がでてきそうだが、公園の鳩じゃあるまいし、そんな事は考えていない。
 
野鳥が安心して憩えるサンクチュアリーになるような環境整備、例えば実の成る植物を増やすことにしよう。

 黒い実から赤い実に季節を繋ごう。
今、そのための勉強中だ。 


 

  



 

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