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2011年7月11日 (月)

縮む

  昨夜は本当に気持ちが良かったよ。
夕飯を済ませた後、家族皆が玄関の外に出たんだ。マユチャンとアタシが外に居たら、自然とケンニャンや親爺さん、母さんが出て来たんだ。
涼しい風が吹いていてね、月がとても明るくて、利根川の向こう岸の街の灯りも見えるし。月が明るいのに星がバッチリ見えるんだ。ここに引っ越して来て良かった。そう思える様な雰囲気だったんだ。

 「ア〜,月曜日だ〜」。ケンニャンがそう言いながら、出勤していった。暫くしてマユチャンが、やっぱり気乗りしなさそうにクルマのエンジンを掛けた。早く夏休みにならないかな〜。ケンニャンの口癖だ。幾ら学校の教師だからと言って、生徒のように長くて自由な休みになる訳じゃないらしいけれど、普段よりは、時間が自由になるらしいんだ。「そしたら、もっとお前と遊ぼうな」。マユチャンがそう言ってくれるんだ。でも、スパルタ教育になるんじゃないか?。アタシは密かに怖れてもいるよ。

 親爺さんは、アタシの手が外れるんで、やっぱり待ち遠しいらしい。母さんは。。。?。今だって羽根が生えているし、どうなることやら。

 「また縮んだ」。親爺さん、少し寂しそう。病院で身長を測る度に少しづつ低くなっているんだって。以前は、ケンニャンと変わらなかったそうだけれど。
 アタシの胴は順調に伸び続けているよ。手足が極端に短いから、ウナギなんてあだ名を付けられているんだ。
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 「縮んだ」。親爺さん!、今度は何よ?。
芝生の葉っぱ。エっ?。到頭、空梅雨で終ってしまって、梅雨の雨を当てにして張った芝生の水遣りに追われているんだ。その芝生を毎日、仔細に観察しているんだけれど、朝方、葉っぱはその形どおりの姿をしているんだけれど、日差しが強くなって乾燥してくると、細く丸まって、松の葉状になるんだ。とのことを親爺さんは”縮んだ”なんて言っているんだ。アタシはとっくに気付いていたよ。

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 * 庭に移植したハマヒルガオは順調に根付いた。 

要は、葉っぱの表面積を減らして乾燥に耐る植物のサバイバル術なんだろうね。それを過ぎると萎れてくるから、危篤状態。そう見ているんだよ、アタシは。
 親爺さんが面倒を見ている芝生は、この乾燥に、既に松葉状態なんだ。
同じ様に、近所の民地から移植した樹木の芽生えも、葉が丸まっているんだ。

Dsc_0009  直に水を撒くかどうか思案のしどころでね、植物が吸収するより蒸発する方が早そうなんだ。風も強いしね。夕方、葉っぱが本来の形に戻ったら、水をかけるよう親爺さんに助言するつもりだよ。それまで、芝生には辛抱してもらおうかね。
  この場所で生き残るには、それなりの辛抱がいるってことさ。

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