« 親切 | トップページ | 路傍の花 »

2012年4月23日 (月)

鎮守の森

 総武成田線で千葉からは銚子駅の二つ手前の駅だったかな。猿田という駅なんだ。この駅の直ぐ近くに猿田神社というのがあってね。大変古くて由緒正しい神社だそうだよ。
12_704
 先日、親父さんがこの神社を下見したんだ。今検討中の刑部岬展望施設での環境学習プログラムの、観察ツアーに組み込む場所の一つでね。
 何で海沿いの施設でのプログラムなのに、態々内陸の丘陵地にある神社なぞ?。そうアタシは思うよ。
12_702
 その辺りの理由に付いて、親父さんは何だかんだと説明してくれたけれど、アタシにはよく分からない。きっと、プログラムに参加する一般のお客さんもそうに違いないよ。とにかく、この猿田神社を囲む鎮守の森を知って欲しいらしいんだ。
12_703

 千葉県自然誌という、研究者に拠るかなり権威のある出版物でね、その中でも、この猿田神社の鎮守の森を、千葉県の貴重な自然文化財である極相林(北総地域で人工的でないオリジナルな自然の森を彷彿とさせる状態を保っている森。。。親父さん意訳)と、特記されているそうだよ。
 何とも難しい表現だけれど、植物生態学上の専門用語で”極相林”という状態の森なんだって。現地を見れば、きっと数百年以上は経つだろう古木に被われた常緑樹の森で、それを極相林と呼ぶんだ。成る程、くらいのことは知れるんだけれどね。
12_705_2
  親父さん、観察プログラムを企画して何時も感じるんだそうだよ。プログラムに参加するような人達は、元々、植物や自然に興味ある人達が多いから、多少の専門用語を使っても、「成る程成る程」と飲み込んでくれるけれど、皆が皆、そうだとは限らない。植物なんて希少な種類だとか、花が咲いた状態にしか関心を持たない人も多いんだ。
 極相林という言葉は、親父さんの場合は中学の理科で”植物社会の遷移”という概念を習った際、覚えたそうだよ。ところが今は、親父さんが調べた限りで、中学の理科にはその項目が見当たらなさそうでね。高等学校でも、生物の教科にあるのかないのか?。だから、全く習ったこともない人がいる可能性も大きいそうなんだ。
 そんな人達を対象に観察ツアーを企画する場合、どう説明するか、いつも頭を悩ませているそうなんだ。
 植物や森林学の専門家に指導を頼んだ時など、脇でヤキモキする事が何度かあったそうだよ。「そんなに専門用語で解説しないで〜」ってね。
 親父さん”それならお前が自分でやれ”なんて言われても困るだろうにね。

« 親切 | トップページ | 路傍の花 »

植物徒然」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 親切 | トップページ | 路傍の花 »