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2013年7月 9日 (火)

夜霧

 昼間は暑くて風も無かったんだよ。アタシは玄関で、そこが家中では一番涼しい場所なんだけれど、それでも終日、暑さに喘いでいたよ。
 早朝、利根川は霧に覆われていて、僅かに生暖かい南風を感じていたんだ。その風が利根川の川面で霧になったんだろうね。
 霧の利根川は、もうアタシには見慣れた光景でね。霧の出る日は何故か潮騒も聞こえず、遠くでウグイスの鳴き声だけが届いていたよ。ところがほんの数秒後、アタシの傍でホーホケキョ!だって。ビックリするじゃないか。
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 「俺んちが気に入っちまったかな」。
ご近所では知られたゴルフ三昧の爺ちゃんが、芝生広場へ出て来て、素振りをしながら言うんだ。その爺ちゃんちの庭にはタブノキが何本かあってね。孫の一人が大学で森林生態学を勉強しているそうでね。帰省すると、大抵毎日、庭の垣根越しに親父さんと植物談義をやるんだ。庭のタブノキは、その孫の宝なんだそうだよ。
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 ここ最近、夕方になると、そのタブノキにムクドリが鈴なりになってね。
ピーチクパーチクと煩いこと。利根川に夕陽が沈む頃までには、群れが十数グループ。いずれも器用に枝を分け合って、暫くお喋りに熱中しているよ。
 
 今日はね、日暮れとともに、それまで吹いていた南風が冷たくなったんだよ。
オヤオヤと思う間に、辺りには霧が立ちこめ始めたんだ。何時もなら、涼しくなると近所の子供達がボール遊びを始めるんだけれどね。霧が増々濃くなって、ボール遊びどころじゃなくなってね。
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 親父さんの推測によれば、たっぷりと海の湿気を含んだ南風が、屏風ヶ浦を乗り越え利根川に下りてきた時に、鹿島灘の冷たい冷気に触れて霧になったんじゃないかというんだ。事実はどうなんだろうか?。
 とにかく夜には、エアコンから吹き出す冷気のような夜風が、窓から流れ込んでくるよ。外は夜霧で街灯もよく見えないよ。
 
 明日は親父さん、月例の会合で千葉市へ行くそうだよ。朝には霧も晴れるだろうかね。
 留守にすると、母さんとアタシの相性が心配なんだって。「ココ、母さん相手にムキになるなよ」、だって。それは母さんに言っとくれっよ。アタシに構うなって。


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