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2014年4月11日 (金)

ユリのムカゴ

 やっぱり遅れたでしょ。朝日は昇ってしまったよ。
今頃は五時半じゃあもう遅いんだよ。「ココ、カールが来ているよ」
 何だって。アタシの犬仲間で仲良しスピッツが、もう玄関の外に座っていたよ。
流石にこんなに早くちゃね、飼い主さんも大変だ。
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 「お父さん、この葉っぱは何?」。
普段は花が咲いた時だけ庭に目を向ける母さん。珍しく一枚の葉っぱに目を向けたんだ。親父さんも気がついていたらしいんだ。庭のあちこちに全部で十数葉、顔を出しているんだ。「う〜ん。分からないよ」と、親父さん。今迄も聞いて分かった試しは無いよ。
 
 「実はね、ユリの芽生えじゃないかと期待して観ているんだけれどね」。
その根拠は?。3年前、ユリのムカゴを拾って来てね、穴を掘って中へポトリと落としてみたんだ。けれど去年はこんな葉には全く気がつかなかったよ」、だって。
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 ユリのムカゴというのは、花が咲いたユリ株の、幹と葉の付け根に付いている黒い実(種)でね。よく見ると、その状態で既に発根している実もあるんだって。
 数年前勤務していた公園には、茨城県や千葉県の太平洋沿岸地域に自生していた筈で、しかし絶滅が危惧されているスカシユリが保護されていてね。その増殖活動がボランティア市民の手で続けられていたんだって。それに関わって以来、今も親父さんの関心は続いているんだって。その当時、数粒のムカゴを分けてもらい、越して来たばかりで何も植えていない庭の一隅に撒いておいたんだって。

 去年の初夏の頃、鹿島灘沿いの松林で、スカシユリが自生している場所に出くわしてね。その時、ユリにムカゴが沢山ついていたんで、一握り程採取して、又庭に埋めておいたんだって。アタシんちの庭じゃあ親父さん、やたら実験と称して拾った種を播いているから、見付けた葉がどの植物の物かは、今となっては分からないんだ、ラベルを立てればよかったのにね。
 「それをココ、お前が咥えて引き抜いてしまったんだぞ」。そんなことした?。

とにかく場所的には、ユリのムカゴを埋めたことしか心当たりがないそうでね。
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 こういう状態の株が数本見つかってね。
三年前に播いたムカゴが成長した物であればと期待しているんだって。傍の葉は貰って来たグラジオラスなんだけれどね。周りには拾って来た数種類の球根植物を移植してあるんだ。だからね、ちょっと紛らわしいんだよ。

Img_5754_2  この写真は去年、ムカゴを採取したスカシユリなんだけれど、葉の付け根についている黒い実がムカゴなんだって。公園での増殖活動で、園芸界でよくおこなわれている、ユリの球根の鱗片を剥ぎ取り植える方法も議論はされたんだって。けれど成長株の球根を掘り出す事に抵抗感があってね。ムカゴの採取なら母株を傷めることがないのでね。その代わり花を咲かせるには3、4年以上先になるそうでね。

 そんな事から観ると、この葉がスカシユリの芽生えだったとしても、結果が観られるのは更に数年先になるね。念のため今年も、もう一度ムカゴを採取して、今度はポットに播いてみるそうだよ。先々は、刑部岬の遊歩道沿いに播種して昔の姿を再現したい。そんな期待を込めたイタズラなんだって。

 * 追記 5月9日付け 採取したムカゴはオニユリの可能性。

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