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2015年3月30日 (月)

積極策

  何時もこの時季になると雑木林で白い花を一杯に咲かせたコブシの樹が目立つよ。けれど銚子市内では見掛けないね。そもそもクヌギやコナラの雑木林が無いよ。あれは、潮風の影響が少ない内陸の台地で見掛ける林なんだってね。
 海匝や東匝地域では、匝瑳市や東庄町域の北総台地上で漸く見掛けるそうだよ。親爺さんの話だけれどね。
 コブシが花を咲かせ、クヌギやコナラの樹に紐状の花がぶら下がる季節になったよね。

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 そんな雑木林で北向きに面した斜面。その斜面に沿って小川が流れて、その所為なんだろうね。少し涼しい風が吹き抜ける。千葉県内でカタクリが自生する場所に共通した環境なんだそうでね。
 昭和の半ば、千葉市内でもそのような谷津の斜面でね、カタクリの自生が確認されていたんだそうだよ。若葉区や緑区内の谷津には結構、そんな場所があってね。延び放題の雑草の根元でひっそりと生き残っていたんだって。

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 そんな様子を観ていたから県内の自治体や研究者のカタクリの保全策は、触らず、近寄らず、誰にも知らせずを守っていたんだって。でもね、カタクリハンターはめざとくそれを見つけてね、間隙を突いて持ち去ってしまうんだ。その存在が知られぬまま、ブルトーザーの刃の犠牲になったりで、大半は消滅してしまったそうだよ。

 現在、自生地として公開されているのは、千葉市の泉自然公園と昭和の森公園のみでね、今に至るも県内で知られているカタクリ生育地は、いずれも消滅の危機に見舞われてね、
この公園から種子を採取して播いたり、それ也の秘められた昔話はあるんだそうだよ。
 
けれど当時の触らず、近寄らずの消極的な保護策下では、泉自然公園も昭和の森公園でも、カタクリ自生地の個体数が減少するだけだったそうだよ。
 そこで親爺さん達公園管理者と千葉県生物学会の研究者、自然植物を愛好する市民が相談して、保護策を見直したそうだよ。昔、農家の人達が定期的に薪炭林の採集場所として雑木林を管理した、その頃を復活させることににしたんだってさ。

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 先ずは雑木林の下草刈り、樹木の間引きを秋から冬に行ったそうだよ。
それを数年続けていたら、カタクリの成長を阻害する雑草が一掃され、適度なこもれ日が射すようになってね。結果的に個体数が増え始めたんだそうだよ。

 雑草を刈ったから当然、カタクリは密かに隠された存在から公衆の目に晒される存在になったこともあるよ。
 そんな方針の転換を果たして既に二十年近く経つそうでね。先日、親爺さんが泉自然公園を訪ねた時は、後輩や市民ボランティアさん達が献身的な働きをね、していたそうで、カタクリの自生地も安泰だったそうなんだ。


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