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2015年5月29日 (金)

マユちゃんの猫

  電話を切った直後、「病院へ行ってきます。赤ん坊をお願いします」って、マユちゃんが母さんに託して慌てて出掛けたよ。誰か具合が悪くなったの?。

 今朝は曇り空だけれど、何時も通り日の出の時刻には起き出して、家の回りで親爺さんとグダグダしていたよ。親爺さん、朝が早過ぎて、だから陽が沈んだ後は事実上、居眠りして何も手につかなくてね。
 結果的に早朝、キャンバスの椅子に座って玄関の外にいるアタシを見守りながら、膝に載せたパソコンで仕事をしているんだ。
 
 ここ数日はね、お役所からいろいろ報告を求められたり、照会があってね、その度に調査や現場確認して返答をメールするなど、慌ただしく動いているんだよ。これはアタシの憶測だけれどね、官邸ドローン事件など、これまでの認識が変わる様な出来事が契機になって、公の施設管理に見直しの波が広がっているんじゃないかとね。

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 親爺さんが忙しく動くのはそんなことだけじゃないんだ。
朝、電話を受けてハイヨッてね、二つ返事で直に出掛ける事が増えたんだよ。総じて数時間で済む用件らしいけれどね。
 それもアタシはね、親爺さんがバイクを移動の足代わりにしていたその昔、雨の日や厳寒期などは周囲が気遣ってくれて、呼び出しも遠慮があったんだろうね。
 それが業務用に軽自動車が貸与されて以来、箍が外されたんだ。今日も一本の電話の後、マユちゃんの帰宅と入れ替わるように出掛けたよ。

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  「台地は霧が濃くて、風車も霞んでいたよ」って、二時間もしない内に戻って言うんだ。いよいよ霧の街の本領が出て来る季節になったんだよね。

 そうそう、マユちゃんの事だったね。
親爺さん、母さんに赤ん坊のお相手を押し付けてね、自分は資料を読みながら話す事には、マユちゃんが出掛けた理由は、彼女が飼い主で、けれど実家に残してきた猫のことなんだってさ。
 猫と聞けば、アタシは直ちに出動して追い払う対象でしかないけれど、その猫はね、アタシが吠えても、”此所はアタシの家だよ”と、動かないんだ。マユちゃん、その猫を撫で撫でしてね。視ているアタシは怒濤天を突く程にストレスなんだ。
 で、そ奴が数日、家出していたそうでね。今朝、戻って来たんだそうだよ。家人が視た処、酷く怪我しているそうでね。Img_2280
 それを知らされたマユちゃん。彼女は一度に一つの事しか考えられない人なんだとさ。誰がそう言ったかは言わないよ。言わないけれどそうなんだとさ。
 その本領発揮でね。赤ん坊置いて猫の元へまっしぐらさ。

さあ、この後はどうなるか。アタシは今、ちょい悪な気分なのさ。

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