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2017年5月23日 (火)

バラ園

  夏至までは、日の出の時刻がどんどん早くなるから、それに合わせて起床する時間も早まってね、今では4時半前には芝生広場に出ているんだ。そんな時間だから誰もいないだろうと思っていると、白いトイプードルを連れて散歩おじさんが姿を見せたよ。

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 「バラが綺麗じゃねえか」って親爺さんに声をかけてきたよ。今年は剪定の時期を外してしまってね、あまり花付きが良くないんだ。だから親爺さんとしては不本意なんだけれど、愛想笑いしてごまかしていたよ。

 親爺さん、銚子に越してきて初めてバラを庭に植えることができたんだ。つまりは初心者というわけさ。そうなんだけれど、現役時代には植物園の建設と運営に取り組んでいた時代もあってね。作品と言ってはなんだけれど、親爺さんが生み出した施設には事のほか愛着を持ち続けているんだとさ。その一つに、千葉市の都市緑化植物園があってね、そのバラ園には思い出がいっぱいあるんだとさ。

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 毎年、今頃の時期になるとどこかのテレビ局や新聞がバラの開花を伝えてくれたそうでね。そういう事がないと、丹精した絢爛豪華なバラ園も訪れる人も無く、むなしく花弁を散らすだけな存在になるんだとさ。
 今年は千葉のローカルテレビが話題として取り上げてくれたとさ。その報じられた記事をコピペするとね・・・・

 千葉市都市緑化植物園のバラが見ごろを迎え、園が最も華やぐ季節となりました。

 千葉市都市緑化植物園には、約100品種700株のバラが植えられていて、今が見ごろとなっています。

こちらの市民バラ園は、ボランティアのバラ作り市民の会が愛情込めて育てているもので、赤や白、黄色など華やかで豪華な春のバラが園内を彩っています。

中にはポール・セザンヌやエドガー・ドガなど画家の名前がついたバラもあり、訪れた人は珍しい色合いや名前を楽しみながらゆったりと園内を散策していました。

バラ作り市民の会というボランティアグループがね、バラ園を整備して以来だから三十数年間、このバラ園を育ててくれているんだとさ。


 事の始めはね、バラ園を設計するにしても親爺さん自身、バラについて何にも知らなかったそうだよ。だから当時、著名なバラ栽培の研究者であった故 鈴木省三氏に教えを請うてね。海外の有名バラ園は、バラ愛好家のボランティア活動に支えられていると教えられたんだとさ。で、千葉市のバラ園も、ボランティア活動の場としたらどうかとね。

 半信半疑だった親爺さん、けれど自分じゃ何もできないから、バラ栽培の園芸講座に参加した市民に声をかけてね、グループを作ったんだ。以来今日まで、メンバーの入れ替わりはあるけれど、ずっとバラ園を育て続けてくれているそうでね。

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 親爺さん自身はその後、千葉市内だけではなく茨城県内の公園でも、携わった公園の全てでバラ園の運営を担ったそうなんだ。けれど自身でバラを栽培したことはね、なかったんだとさ。なかったけれど、バラに心を寄せる市民のボランティア活動に支えられたんだとさ。

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