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2017年7月27日 (木)

オニユリ

 「寒いよね〜」。
親爺さんのパソコンと写真の師匠の店で、招きネコ役を務めている婆ちゃんが言ったとさ。その婆ちゃんに招き入れられて、暇を持て余す親爺連の姿が絶えることのない店なんだけれど、親爺さんもその一人なんだ。師匠の仕事の邪魔にはなっても、儲けにはならない存在なんだとさ。唯一のメリットは、婆ちゃんの話し相手を皆が交代で務めているようなものでね。

 婆ちゃんの関心事はこの夏の花火大会でね。来月に入れば、近隣の市町村で花火大会が相次いで開かれる筈でね、店主である師匠はじめ、出入りの写真愛好家が皆、毎年、その花火を撮ろうと東奔西走するそうだよ。今年もきっとそうなるよ。

 親爺さんはどうかって?。
ちょいとこの夏は、キャンプ場でのプログラムが立て込んで・・・。とまあ、その準備で今週は東奔西走し始めた処なんだ。

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 今日は道路こそ濡れてはいないけれど、霧雨がウィンドに付くような天気の中、海岸沿いの道をワークショップに向かって車を走らせたそうだよ。丁度親爺さんがスカシユリを観察する定点の近くで、今はオニユリの花が真っ盛り。というよりピークを越した感じだそうでね。

 未だスカシユリをよく知らない頃、このオニユリをスカシユリと思い込んでね、葉の生え際、丁度人の脇の下あたりにできるムカゴを採集してね、これを蒔けばスカシユリが増殖できるかもと、家の庭に蒔いたんだとさ。それを活動仲間に吹聴したら、「スカシユリにはムカゴなぞできないよ」って指摘があってね、植物図鑑で確かめたら指摘どおり。

 スカシユリは今でこそ種を蒔いて、その種が昨年秋、一枚葉に育ってはいるけれどね。一方、スカシユリと思い込んで蒔いたオニユリのムカゴから芽生えた一株が、今年、成長して早くも花を咲かせているんだ。

 オニユリの幹に付いたムカゴが熟して根元に落ちて、地面の傾斜に沿って転がれば親株から離れた場所で芽生えるけれど、平らな海岸の砂地では、親株の根元から然程離れることもなく、その場で芽生えることになるんだね。なにより海岸には風によって風紋ができるように、砂地に落ちたムカゴを容易に砂のなかに埋めてしまうんだ。その時ムカゴは豆のように根を出して、それを地面に差し込んでゆきその後、八方に広がる葉を伸ばす。つまり海岸の砂地でも定着しやすいんだ。

 しかも地面の傾斜で転がる範囲内に固まって発芽して、だから塊状の群れになるんだ。

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 一方のスカシユリは、凧のように軽くて薄い形状の種だから、強い風で吹き飛ばされてね、離れた場所に着地して、けれど羽根のように軽いから再び飛ばされたり、なかなか砂に埋もれることもない。だから発芽率はオニユリの比ではないんだろうね。
 だからスカシユリは広く散らばって、しかも個体数も少ない。でも、増殖するのには不利な種の形状に、なぜそうなっているのか?。
 それまでは親爺さんにも説明できなくて、だから庭に蒔いて発芽したスカシユリの芽生えを、毎日のように観察しているんだとさ。
 親爺さん、そんな事に時間を使って、結構暇なんじゃないの。




  

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