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2017年7月13日 (木)

クチナシ

 「え〜ひどいじゃん」。 園庭を後にした親爺さんに聞こえたとさ。園児の母親らしき声だったとさ。二、三日お休みしていたコーチャンを保育園に送り届けた処でね。
 今朝は余りの暑さに散歩は辞退したんだ。終日、アタシはまるで病人のように横たわっていたよ。

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 手足口病と診断されたコーチャン。その感染源は保育所なんだ。
今朝は熱もなく元気でね、母親の判断で登園させることにしたんだよ。ただ、手足に赤い発疹が出て、これは直ぐには消えないそうでね。しかもこの病気は風邪の一種でウィルス感染によるそうでね。特効薬もないそうなんだ。つまりは本人が元気なら、そのまま様子を観察するしかないそうなんだ。だから保育園へ行けば、他の児から感染し、また感染させる悩ましさはあるよね。事実、コーチャンのクラスでは流行中だとさ。
 
 発疹が消えるまで自宅療養すればいいのだけれど、ここ数日、親爺さんが育爺していたけれど、仕事や家事や老老介護で時間的な限界に近いこともあってね、保育園に預ける事もやもうえない判断なんだ。けれど感染していない園児の親の立場じゃ、一言言いたいだろうね。

 病気と言えばこんな話題を。
Img_6696_2  アタシんちの庭に5年前に苗木を植えたクチナシの若木があってね、いつもの潮風との押しくらまんじゅうで未だ、1mに届かないのさ。今の時期、散歩で見かける住宅地の庭にはね、もっと大きくなったクチナシが白い花いっぱい咲かせているんだ。甘い香りを振りまいているから、アタシにも印象が強いんだ。

 このクチナシ、アタシんちでは一度も花を見た事がなくてね。いままでは気にも止めていなかったけれど、今朝、樹の根元に花の蕾がね、いくつも落っこちているのに気がついてね。もう少しすれば、いずれも白い花を開かせる蕾なんだよ。

 当然気になったから、親爺さんに聞いたんだ。
クチナシが病気に感染したのか、それとも害虫の所為なのかとね。

 親爺さん、現役時代千葉市で緑の相談所の責任者であった時期があってね、市民からのこんな質問に取り組んでいたんだとさ。だから聞いたんだ。

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  親爺さん、医者がそうするように、先ずは患者、この場合は植物だけれど観察するんだとさ。時には見つけた昆虫を捉えて、公立の研究機関や大学へ持ち込んだり、顕微鏡で葉の表面を観察して。図書と照らし合わせたりとね。
 
 けれど最近はもっぱらインターネットさ。その症例に合わせていろいろな意見が掲載されているから、その多数意見を参考に再度、植物やその周囲を観察して、おおよその見当をつけるんだね。

 インターネット上で、クチナシの蕾が落ちてしまう症例は結構あるようだけれど、病気なのか、害虫の食害によるものなのか、その見極めについては曖昧な意見が多いそうだよ。つまり、「実物を見なけりゃ正確には判断できません」とね。

 植木屋さんが樹木を移植した時、半年以内に葉を振るい落としてしまう場合と、葉が萎れても、いつまでも枝についているケースがあって、前者をポジティブに、後者をネガティブに判断するそうでね。つまり、移植によって根を切る場合が大半でね。結果的には植物の根からの吸水力が激減してしまうんだとさ。すると植物は、生きるためには必要な葉だけれど、その葉を養うに必要な養分を与えられないとみるや、自ら葉を振るい落として、吸水に見合った葉の量に自己調節するそうなんだ。逆にそんな自己調節をせず、結果的に残された葉に必要な給水がままならないと、葉は萎れて、樹は枯れてしまうそうだよ。

 そこで話しをクチナシに戻すと、病虫害の顕著な症状が発見できなければ、植物にとって開花と結実という重労働に耐えられない状況ゆえ、葉をふるい落とすように蕾を落とす。

 専門家としての自己判断はそれでも良いのだけれど、市民への答えには不十分でね。じゃあ、具体的には何が原因なんだ。そこまで答えられないとね、質問者は不満だろうね。けれどそれは、現場観察しないとなんともね。
 インターネット上のやりとりも、そう言うことなんだ。

 アタシんちの事例について親爺さん、根本的には土壌の乾燥と観ているよ。
葉が茂って、それを養うに必要な地中の水分が足りない。空梅雨の所為だって。
 でも5年前から毎年、花を見ていないからね。親爺さん、ヤブ医者だから。

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