« 4月1日 | トップページ | 猫被り »

2018年4月 2日 (月)

ハナイカダ

  静かに忍び寄るように、朝陽が霞の中から浮かびだしたよ。今朝も利根川河口からの潮騒は届かないから、海は凪いでいるんだろうね。

Dsc_0007

  日に何度か、アタシは玄関先に寝そべって番犬しているんだ。その鼻先の道路の舗装の割れ目に、スミレやタンポポが生えて日々成長しているんだけれど、昨日辺りから花を咲かせているんだ。

Dsc_0023

  まあ親爺さん、潮風が如何のこうのと愚痴っているけれど、それでも植木鉢や庭の草花は数日来、結構見栄えよく花を咲かせ始めてね。アタシもその香りを楽しんでいる処なんだ。

 そこに見る草花の様子を普通と観れば、コンクリートの割れ目に生えた植物を、何が好き好んでと当然思うよ。いや、いくらなんでも好き好んでじゃあないんだろうね。親爺さんが言うに、「生存競争に揉まれることを避けるには、他が寄り付かない場所に独り生きる術もあるさ」とね。皆が殺到する草むらで、生存競争に明け暮れるよりは、生きていけるギリギリの条件で我慢すれば、一人暮らしも結構快適に感じるかもしれないよ。

Dsc_0010


 
 その昔、根性大根とか呼ばれて、コンクリートの舗装から生え出していたダイコンが、メディアの話題になったことがあったとか。親爺さんに聞いた話だけれどね。その話を思い出しながら、アタシは目の前のスミレとタンポポを眺めているんだ。

Dsc_0013_2

  近所のサクラには、花吹雪。そして花筏。今朝は未だ葉桜とまではゆかないけれど、水路には花弁が沢山落ちて流れていたよ。
 花筏と表現するには、清流でないとね。そうそうサクラにちなむ花筏とは別に、ハナイカダという名前の植物があるんだってね。そうそうそこらにざらにあるという訳じゃないそうだけれど、千葉県内の雑木林で何度か見かけたそうなんだ。
 葉長が5cm程の落葉樹でね、その葉の中央部に5mm程の花を載っけたように咲かせるそうなんだ。そんな形態は珍しいんだとさ。それこそ水に浮かべれば小舟に乗って流れ下る花嫁さんだとさ。 

Dsc_0011




« 4月1日 | トップページ | 猫被り »

植物徒然」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 4月1日 | トップページ | 猫被り »