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2018年9月26日 (水)

花壇コンクール(3)

 今朝から終日、北寄りの風が強く吹いているから、その所為だろうね。街行く人は殆どが上着を羽織っているよ。「年寄りには寒く感じるよ」って親爺さんがつぶやいていたよ。けれど毛皮を纏ったアタシには丁度良い気温でね。だから身体を動かしたくて、親爺さんを誘ってフリスビーを追っかけたんだ。長らく散歩程度で動かなかったからね、身体が重く感じるよ。太っているからだって、散歩中に出会った犬仲間が揶揄するんだ。

 今日は親爺さん、何度か外出を繰り返してはいたけれど、日課を淡々とこなしている様子でね。話題もないからと、先日来の花壇コンクールの話題を持ち出したよ。今回は個人の庭に花壇を設えて、コンクールに参加した例を紹介するとさ。

 前回も触れたけれど、公が花壇コンクールを主催する意図は、花壇が街の景観の向上に寄与すると考えられているからでね。その意図から、個人作品であれ団体作品であれ、街行く人の目に触れることが前提なんだとさ。けれどコンクールは来る者を拒まない。それが最初からの市の方針でね。
 今回の個人参加者の中には、住宅に囲まれて、しかも家族以外に公開する意図のない参加者もいることはいたそうなんだ。しかし花壇の出来を評価する中で、街の景観に対する貢献度の評価点は低くなるとさ。
 今回紹介する個人参加者の花壇は、一応の及第点が与えられる作品なんだとか。

Dsc_0022

 この家の主人は、海外渡航歴が豊富なそうでね。お洒落なセンスのガーデニングだとさ。家を塀で囲む感覚を否定していたそうだよ。海外での見聞もあるけれど、実はあの3・11前にはブロック塀で庭を囲んでいたそうなんだ。けれどその街が液状化による被災でね、ブロック塀が倒れてしまったんだね。以来、住宅の再建にあたって、今回のようなオープンな庭を選択したそうなんだ。
 彼のガーデニングは向こう三軒両隣に少なからず影響を与えたように見受けられたそうでね。その一角はお洒落な雰囲気だったとさ。
 ところが主人曰く、お向かいの当主に助言を受けてのことだとか。つまり花壇づくりが個人の趣味趣向に留まらず、街づくりと近隣のコミュニケーションにも寄与しているんだとさ。

Img_7312   さて、こちらはね、審査で回った最後の家だそうでね。庭の外周に花を植えて、庭の中央部分はキッチンガーデン、つまり家庭菜園なんだとさ。道行く人の視線に入ることは入るけれど、正直、よくある花壇とは言えない設え方なんだそうだよ。けれど、キッチンガーデンと花壇を融合させる考えは、ある意味定型的花壇づくりのスタイルを超えるものでね。親爺さん、更なる展開に期待したいとさ。評価点は、現段階では高くはないそうだよ。

 作品の紹介は、来月にも続けるそうだけれど、月初めに審査会合が開かれる予定でね。そこで他の審査員の評価とも突き合わせて最終結果がだされるとさ。
 

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