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2018年11月10日 (土)

タネの採取

 昨夜も雨が降ったんだ。明け方、外へ出たら曇り空で利根川の川面は靄がたちこめていたよ。風も吹いていなくて、気温も18度はあったから湿気が靄になっていたんだろうね。それでも家族がまだ寝床にいる合間にケンニャンは仕事で出かけたよ。アタシと親爺さんは散歩へ出たよ。コーチャンが起き出せばそれこそ一騒ぎで散歩どころじゃないんだ。

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 今日は親爺さん、ケンニャン家族が午後から千葉市へ出かけて、久しぶりに育爺から解放されたとかでね、日中は何度もアタシと遊んでくれたよ。もっとも、異様にアタシの身体を触るから、どうやら体毛を毟り取っているらしいね。でもどうせ抜ける毛だから、アタシも気にせずボールを追っていたよ。

 それでも夕方、定点観察に行くとか行って独り出かけたんだ。1時間ほどで戻ったから尋ねたら、利根川の対岸、神栖市の鹿島灘に面した海岸へ行ったそうなんだ。その海岸の保安林に、親爺さんが数年来、増殖プロジェクトと称して観察を続けているスカシユリの自生地があって、今日はタネの採取を目的に行ったと言うんだ。

 


 ちょうど昨年の今日、やはりスカシユリのタネの採取をしてね、それは一部を庭に撒いて、大半は刑部岬の崖に沿って下る遊歩道沿にまき散らしたんだよ。いつの日にか、その崖地でスカシユリが開花したら・・・。親爺さん、そんな期待を掛けての種まきプロジェクトをね、独り続けているんだ。
 元々、自然植生的にはその崖にスカシユリが自生していた筈でね。人の手が入って植生に変化が生じて、いつの間にか消滅してしまったんだとさ。けれど昨年、思いもかけず刑部岬展望館脇の崖地でスカシユリを数株発見したとかで、親爺さんのタネ撒き活動が、自然生態に本来と異なった物語を持ち込む訳じゃないことが確認できてね、親爺さん、やる気が増したとさ。

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 今年もその活動を前提に、鹿島灘の自生地へ行ったというんだけれど、正直、今夏のあの乾燥と台風24号一過の潮風が、自生地のスカシユリにどんな影響を与えたか、不安があったとさ。
 結論は、タネの成熟が昨年に比べて薄いと言うんだ。去年は種胞を傾けると、徳利から酒がこぼれ落ちるようにタネが下に落ちてきたそうだよ。今年は昨夜の雨に濡れていた所為もあるかもしれない。種胞を割いて指でこそげ落としたそうなんだ。タネそのものも色がやや薄くて、厚みも薄いそうなんだ。
 でも、必要な量は集まったから、少し乾燥させてから撒くとさ。

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 3年前、ポットに蒔いて発芽したスカシユリは、現在は長さが7、8cmほどの一枚葉に成長してね。加えて、庭木の根元を仔細に観察したら、2、3cm程の松葉状の芽が数カ所で見つかったんだ。昨年暮れに蒔いた分かもしれない。
 どうやらタネには休眠期がある様子でね、草花のように直ぐ発芽するわけでもなさそうなんだ。休眠期の長さは数ヶ月〜1年ぐらいかしらね。
 何れにしても、花が咲くまでには予想以上の年数がかかりそうだよ。

 でもスカシユリ増殖プロジェクト。更に続けるとさ。

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