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2019年2月14日 (木)

希望?

 希望としては理解できるよ。

 今朝は風は無かったけれど今にも降ってきそうな曇り空だったよ。けれどアタシが散歩から戻った頃には晴れ間も覗くようになってね。暫く曇り空が続いたから、陽射しが嬉しかったね。
 アタシの生理で汚れたタオルやマットを親爺さん、洗って干してくれたよ。久しぶりに気分良く過ごせそうでね。けれどアタシはもっと良い寝場所を見つけたんだ。
 普段、なかなか入り込めない親爺さんの寝室にね、開け放ったドアから入ってみたら、ベッドの下が穴のようでね。ウン、あそこは良いよ。今度チャンスがあったら潜り込んでみよう。

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 *病室の窓から観える利根川の、この下流に家があるんだ。

 処で今日は親爺さん、母さんの入院している病院へ行ったよ。入院費の支払いのためにね。毎月、今頃請求書が届くんだ。
 「オムツ、驚かないでくださいよ」。担当の看護師さんから予告されていたんだ。
確かにビックリ。1日当たり千円以上をオムツ代が占めているんだとさ。
 これにはね。けれど本人の気持ちや努力の問題じゃなくて、脳機能の欠損によるそうだから、しょうがないんだね。とにかく、支払わなければね。
 そんな訳で病院へ行ったんだとさ。三割負担だから、自己負担を加えて10数万円支払ったとさ。これも厳しい現実さ。

 行って良かったことはね、面会が許された事だとさ。
顔を合わせた時、「今日はバレンタインデイ・・」ってね。だからどうした?というのが親爺さんの感覚で、だから親切にしてくれる療法士にチョコレートを・・、というのが母さんの意図。その療法士が匙を投げた事は、まだ母さん知らないんだとさ。

 「駅前の婆ちゃん達が心配して、だから駅長さんが様子見に来てくれたよ」。「じゃあ、ここを出たらお礼に・・・」。「その時までに車椅子をなんとかしなけりゃ・・」。
 「自分で歩いて行くから、そんなの用意する必要ないよ」。

 独力ではベッドに起き上がる事も出来ない現実でね、しかし心はすでに自由に歩けることになっている。この思いはなんだろうか。認知症故か、それとも夢の世界に浸っているのか。

 親爺さん、今日はケアマネージャーから今後の身の振り先に関わる施設の情報を知らされ、話し合ったそうでね。「家に帰りたい」。そういう母さんには、まだ何も言えなかったとさ。「何よりリハビリを頑張って」と告げて帰ってきたそうなんだ。
 叶えてやりたいけれど、できそうにない。親爺さんの額の皺がより深くなったように見えるよ。

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