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2019年3月 7日 (木)

危機感

 目覚めてガッカリ。今朝は台風でも来たのかと思う程に強い北風。それに雨。
我慢しようにも仕切れなくて、嫌だけれど家の外へ出て用を足すよ。未だ夜明けには遠い時刻でね、振り返ったら、玄関の明かりの下で親爺さんが見守ってくれているのが分かったから、それだけでも慰めになるよ。

 そんな事から始まって、今日は終日冷たくて湿気っぽい1日さ。気分も湿っぽくて愚痴っぽくもなるよ。親爺さんも似たようなことらしくてね、やはり1日家に篭っているよ。
 そういえば最近の親爺さん、以前ほどには他人と口をきくことがないよ。話てもせいぜい家族とアタシぐらいかしらね。買い物に出てもスーパーじゃあ口を開く必要も無いしね。久しくオヤジ連のたむろする場所にも出かけていないしね。

 最近、ほとんど家庭内のあれこれに忙殺されているせいか、いつのまにか今年も3・11震災の日が近づいている事を失念していたとさ。つまりは他人と話す機会が減った所為でね。昨日、ニュースで3・11の被災者が、仮設住宅から復興住宅に移った後、体調を崩す人が目立つ。そんな意味のニュースでね、要は近隣の人同士のコミュニティが引越しで断たれて、高齢者の孤立化が進み。結果として体調を崩したり認知症進んでいる。そんな問題視だったよ。

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 新しい環境に馴染んで、そこで新たな人間関係を構築できない。そんな被災者が多いということだけれど、視線を親爺さんに向けて語れば、今は家族のために為すべき事に追われて動き回っているけれど、この状況が一段落すれば、そこから再び以前のような社会的活動に歩みを進められるか?。と考えると、もはや無理かもしれないとさ。コミュニケーション環境が解けつつあるからね。

 アタシが観る処、親爺さんに認知症傾向は未だなさそうだけれど、今日のような引き篭もりが続けばどうだろうか。気になるよ。親爺さんも以前から気にしているそうだけれど、病院暮らしの母さんの事でね。入院状態では、病院のスタッフさん以外とのコミュニケーションは殆ど無いんだね。現在のリハビリ病院入院三ヶ月で、母さん、親爺さんと話す事が無くなってね。だから見舞っても「もう帰れ」という具合なんだとさ。スタッフさん達への依存性が強まって、一方、家族との絆が薄くなりつつあるんだ。

 親爺さん、今のリハビリ病院の入院限度の満期が視野に入って、だから最近は母さんの新たな転院先を探しているよ。それが実現すれば、この三ヶ月で母さんが築いたであろう自分の居場所意識を断つことになるんだ。さらにその先数ヶ月、帰宅できる見込みもなく再び別の施設に送り込むことになれば。
 つまり3・11の被災者が転居するのと同様に、転院の都度、ものごとの繋がりを断つことになる。母さんの意識を砂上の楼閣に止めることになってね、まさに身体だけでなく、認知症の進行を促進しかねないんだね。

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 多分、現役である若い衆には、後期高齢者の域にある老人のこの危機感は理解されないだろうとさ。どうしたものかとさ。
 話を3.11に戻して、今年も親爺さんの知古ある人達が慰霊のイベントを計画しているかもしれない。もしそうなら「せめて顔でも出そう」とさ。
 

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