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2019年5月21日 (火)

メイストームな日

 例年、連休中のどこかで日本海を低気圧が通過して、だから塩っ気たっぷりな強風に見舞われ若葉が縮れるダメージを受けるんだ。ところが今季は未だにそんなストームがなかったことが不思議でね。去年、時季はずれのストームに激しくやられたアタシんちの庭も、徐々に復旧し始めている処なんだ。

 けれどそうそうは都合良くはゆかないんだね。今日は朝からメイストームが吹き荒れているんだ。潮風が吹き付けても、その塩っ気を洗い流すように強い雨が降ってくれれば、被害も少しは軽減されるというものだけれど、雨レーダーの画像を観ると、銚子だけ避けるように雲が流れてゆくよ。

 「なかなか取れない予約を取ったんだから、今日は雨が降ろうが槍が降ろうが、行きますからね」。昨日、マユちゃんがそう断言していたんだ。息子のコーチャンをね、今度は言語療法に通わせるというんだよ。もちろんマユちゃんが独断先行してのことじゃないよ。かかりつけの小児科医や発達支援施設の紹介を受けてのことさ。アタシんちはね、そういう面では模範的だと思うよ。母さんの場合もね、地元の医師の紹介状を片手に入院し、その病院の系列ルートで今の介護施設に流れているからね。ここから先は詰まっているからどうなるか。ともかく今日は親爺さん、母子の付き添い役として、強い風が吹き荒れ、間が悪く車の乗り降りの頃に強まった雨にグッショリ濡れながら、隣の旭市にあるカトリック系の療養施設を訪ねたそうだよ。

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 コーチャン、最近は色々な施設に連れて行かれ、検査検査の目に遭っているトラウマだろうか。コンクリート造りの建物を前にすると、強く拒むんだ。それをなだめながら連れ込むのが親爺さんの役割になってしまったようでね。今日もそうさ。心理言語療法室と書かれた部屋に入っていった母子を、その廊下で見送った親爺さん、廊下に張り出された通所者の写真に少なからずショックを受けたとさ。どの通所者も異形な顔つきでね。一目で普通じゃないと感じるんだとさ。年齢も様々。最高齢は60歳を超えているし、壮年者もいたとさ。その写真を見ているうちに、見た目以上に障害を負って生きている人々を支える家族に、親爺さん、同情を感じたとさ。その家族に比べればね、我が家などは。

 同情を感じた事に異論もあるかもしれないけれど、コーチャンと母さんの養育や介護の取り組みを始める、その以前の親爺さん、そのような写真には目を背けていたそうだよ。今はともかくじっと凝視したそうだよ。少なくとも、障害を抱える人たちサイドに、数歩近づいているからね。

 療養施設の廊下に立って、部屋の中の様子を伺うと、コーチャンの笑い声が聞こえてね、まもなく機嫌良く部屋から飛び出してきたそうでね。「来週からこの子を連れてきますから」ってマユちゃん。オット、出産を控えて何を言うんだ。「じゃ、お爺ちゃん送迎をよろしく」って、療法士のおばちゃんが言ったとさ。親爺さん、道をしっかり覚えてよ。

 帰路は更に雨脚が増してきたってさ。

 

 

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