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2019年5月30日 (木)

飯岡のハマヒルガオ

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 「お久しぶり、最近は・・・ハマヒルガオの花はどう?」。昨日、母さんの写真をプリントするため久しぶりに訪ねた写真とパソコンの師匠の店でね、師匠の店の招き婆ちゃんと近況をお喋りしていた時、後から店に来たオバさんが、親爺さんに尋ねたんだ。そのオバさんはね、師匠が主宰していたタウンウォチングやボランティア活動を通じた顔見知りでね。今の時季、親爺さんや師匠が旭市内の刑部岬下に漂砂が流れ着いて出来た砂洲。そこに自然に芽生えたハマヒルガオの群落をね、師匠は観光資源として、親爺さんは数年前まで取り組んでいた刑部岬展望館の環境啓蒙活動として、共に観光客に紹介していたんだとさ。

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 刑部岬を南端とする屏風浦の崖から、波に削り取られて九十九里海岸に堆積されていた砂が、昭和末期の漁港整備のための築堤により、その漁港の防波堤の沖側に砂の堆積が始まったそうでね。その結果、砂浜が出現する結果になったんだとさ。この砂浜、人工とは言わぬまでも自然海岸とも言い切れない。そこに自然発生的に根付いたハマヒルガオを含む海浜植物の群落は、人の活動に影響され結果的に生まれた、擬似的な自然の植物社会なんだとさ。だから遷移という自然の摂理が、その植物社会を支配するんだとさ。

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 ハマヒルガオの群落は、その海浜植物群落が観せる遷移という舞台で、さらに刹那の勢力争いの一場面に顔を出す植物なんだそうだよ。親爺さんが理解する限りでは、この砂浜のハマヒルガオは最盛期を過ぎて、次の成長勢力であるチガヤ、ススキ群落にその場を奪われ始めているそうでね。数年前はハマヒルガオが一面の群落を成していたそうだけれど、今は写真のように、他の植物の侵入を許してしまっているとさ。けれど、この砂浜が時の経過と共に今後、更に拡大するようなら、その広がった区域に群落の中心を移して、再びチガヤ、ススキ群落に駆逐されるまで、もう暫くは存在し続けるに違い無いとさ。

 この話はね、犬のアタシには全く分からない話なんだ。しかもハマヒルガオの花盛りは、連休が過ぎた五月半ば頃だった筈だから、写真を撮っても精彩を欠いているよ。けれど親爺さんにとって、この春は植物観察どころではなかったから、今日は僅かながらも息抜きになったそうなんだ。

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