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2019年8月 8日 (木)

取り組み(発達障害)

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 「おや!戻ったのかい」。今朝は散歩の途上でそんな言葉を3度もかけられたよ。先週のアタシの失踪事件の噂が広まっていたんだね。犬の飼い主でもない人からも声掛けされたんだ。親爺さん、その度に「どこかで夜明かししたんでしょうね。朝、家の方向へ歩いて来るのに出会いました。ご心配いただいてありがとうございます」。そう返事していたよ。「お前は幸せだよ。家族が懸命に探していてくれたんだからね」。ハイ、すいません。

 家族の心配の種と言えばコーチャン。身体の成長は順調で力持ち。一見、ヤンチャな4歳児だけれど、赤ちゃん言葉でその振る舞いは幼稚。脳の発達に遅れと偏りがあるので、理解力はアタシとどっこいどっこい。

 そう思っているんだけれど、昨日は寝ている赤ちゃんの傍を走り回り、ついには倒れこんでね。「ウェッ!」って赤ちゃんが叫んだよ。「ゴメンね、大丈夫」。コーチャンが一言。それを耳に知った家族はビックリしていたよ。普段の彼を見ている者には、その一言は予想もしない一言でね。僅かずつでも成長している。そう希望を感じたよ。

 けれど今日は、その希望は早すぎると知らされたよ。彼が通う保育園や各種の支援施設で、それぞれのスタッフさんが交互に行き交いし、彼を観察指導してくれている事は以前触れたけれど、それ自体、異例な待遇なんだよ。昨日、彼の保育園へ療育施設のベテラン療法士が訪ねてくれて、保育園での彼の振る舞いを観察してくれたんだ。そして今日、療育施設へコーチャン連れて親爺さんが出かけて、その観察による所見を聞いたとさ。

 「保育園は発達障害児を扱う施設ではないので、やむおえないことですが、今のコーチャンにとっては大変辛い時間になっていると思います」。聴覚が鋭敏なため、お遊戯や仲間の歌う声、乳幼児の鳴き声が耐え難いそうなんだ。だから両手で耳を覆って、皆と同じ行動をするどころではない様子なんだとさ。次に園でのプログラムについて、興味を持たせる余地のないまま、一緒の行動を強いられて、例えば仲間の幼児が彼を支える意図で手を引き参加させてくれるそうだけれど、プログラムが始まれば誰も彼をケアしない。彼は訳も分からないまま、そこに立ちつくす。プログラムで居場所をみつけられないままの日々なんだね。

 発達障害児は手先が不器用。食事ではスプーンで食べ物を掬えない。靴をはけない。できないことばかり。脳から手足への指示が滞って、何をどうしたらよいか混乱してしまうそうでね。できない様子に業を煮やして家族や周囲が手を貸した結果、自分で取り組むことよりも周囲に頼り切りな態度になっているそうなんだ。

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 ここにいたって親爺さんも、良かれと思っていることが逆作用になっていると知らされてね、家に戻って家族会議を開いていたよ。結果、先ずはケンニャン達が施設で療法士から再度話を聞き、彼に対する一貫性のある姿勢と取り組み法を見つけようとね。

 改めて一筋縄ではゆかないと実感したそうだよ。

 

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