« 子育て | トップページ | シニアズ・イベント »

2019年9月 6日 (金)

一年経過

 「ココ、どこに行ってた!」。親爺さんに怒られてしまったよ。お昼過ぎのことさ。家の前の草むらで小用を足してね、それは親爺さんも玄関から見ていたんだけれど、その後は家の中に引っ込んだんだよ。一方、アタシは余りに暑くてね、何とか凌げそうな場所を探し歩いたのさ、それが騒ぎになるとはね。

Img_6471

 4歳児のコーチャン、今日はいろいろ掛け持ちでね。午前中は発達支援施設で生活指導を受けて、お昼にそこを中座して隣町にある療育施設で、小児言語療育プログラムを受けるそうでね。余談だけれど、自閉症児のコーチャンのために家族は様々な手づるを見つけては、可能な限りその機会を生かそうとしているのだけれど、一方、時間だけは限りあるものでね。特に一日24時間という枠で動かなければならないからね。だから、それぞれの施設で体験するという意味では、あちこちに手を伸ばすほどに、結果はいずこも中途半端になってしまうんだ。

 親爺さん、それは分かっているとさ。コーチャンが小児心理の専門医から発達障害という診断を受けてほぼ一年経ったんだ。最初は家族も茫然自失でね。ただ彼の両親は共に教職者。担任に自閉症スペクトラムと呼ばれる発達障害児や、そう疑われる生徒を抱えてもいたし、特別支援学級での研修経験もあったから、診断されたからと言って、嘆いて座り込んでしまったわけじゃないんだ。以来、親爺さんも加わっての取り組みを始めてね。

 今月の半ば、新たな専門医の門を叩く手はずになっているそうでね。その医師の意見を聞いた後で、つまりこれからの取り組みに選択と集中をしよう。そういうことなんだとさ。

 ではこの一年間の取り組みでどうだったか。実はよくわからないんだ。つまり、1年前に比べれば、彼の周囲の人達に対する振る舞いに、見るべき出来事が増えたよ。身の回りの始末に対する指示が、よく通じるようになってね。言葉のやり取りも、そう、日本人の多くが初めて出会った外国人と英語でやり取りするような、単語だけのね。そうかと思えば、テレビで聞き覚えた会話のフレーズを口にするよ。聞き覚えの歌も歌うしね。

 今日は、療育センターでのプログラムを終え、玄関で療育師と別れの挨拶の場でね、普段は手と手を打ち合わせるタッチをするんだとさ。今日はそれに合わせて「どうもありがとう」。そんな言葉が自然に出てね、療育師さん、涙ぐんでいたとさ。

 そういう出来事が増えてはいるんだ。けれど、先日も話した、食に対する課題や、自分の名前を言えないような、仲間の園児と同じ動作をしないとか。2歳児並みの行動だろうね。

Img_6772

 明日は保育園でシニア・イベントが開かれるとか。爺ちゃん、婆ちゃんに園児がお遊戯や歌を聴かせる。だから出席を・・・。コーチャン、そういったイベントが本当に苦痛らしくてね。毎年、両耳を手のひらで覆って、舞台で立ち尽くしているよ。だから、皆で揃ってのパフォーマンスができなくて保育士さん、「お爺ちゃん、その際は彼を宜しく」。つまりは不穏な動きをしないように、どこかで面倒見てろってこと。

 彼には園児仲間の金切り声や、大音量で流す音楽が苦痛らしいね。そういえば、保育園や学校の周囲からの「煩い、五月蝿い」。そんなクレーマーに親爺さん世代が多いそうだよね。

 処で最初の「ココどこへ行っていた?」騒ぎはね、つまり施設に行かねばならない間際になって、アタシが行方不明になったと。だから親爺さん、アタシを探して街を走り回ったらしいよ。出かける時間間際まで探して見つからないものだから、諦めてマユちゃんの車に乗り込んだ。その気配に”お出かけ?”ってアタシが顔を出したものだからね。「心配させるな!」だってさ。

 

 

« 子育て | トップページ | シニアズ・イベント »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 子育て | トップページ | シニアズ・イベント »