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2019年9月23日 (月)

準備

 なんとも暑い。今朝はいつもより1時間近く遅い散歩でね。それまで俄雨が降っていたんだ。南よりの潮っぽく湿気た風がだんだん強くなっているよ。体重の所為だとは認めたくないけれど、一歩一歩、水の中を歩むような感じでね。それこそ数百mごとに水場を探すアタシだよ。

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 処で今日は親爺さん、ケンニャンと共に、明日、介護保健施設から特別養護老人ホームへ転居する母さんの、これからの生活に必要とする準備のために東奔西走していたよ。多分、明日は今日以上に風雨が強いだろう。そんな読みがあってね。

 地域の中核病院での治療からリハビリ病院でのリハビリ。その後の生活訓練の場としての介護保健施設。三つのステップを踏んで今日まできたのだけれど、実は当初の診察で、これから行こうとする特別養護施設に、中間のステップ抜きで送り込むことが検討されるべき事例であると、診察医に宣告されていたんだとさ。

 つまりは、いろいろやっても無駄ですよってことなんだろうね。その直言に関わらず、こうしてステップを踏んで、少なからぬ治療費、親爺さんが自己負担した額に、保険機関から支払われたであろう額を加えれば、おそらく一千万円単位が母さんの治療に、この10ヶ月間に投じられただろうね。で、それなりの効果があったんだろうか。親爺さん、それを語るのは難しいとさ。しかも元の生活に戻れないのは明らかでね。

 「自分でできることはできる限り自分の力で・・・」。特養生活のベースなんだそうだけれど、そして母さんも話せばそれを主張するそうなんだ。けれど実態は、介護士さんの補助に頼りがちでね。手足はますます細くなってきたとさ。物事に対する関心も薄れて、しばしば親爺さんのする説明を遮って、適当に巧くやってくれというあなた任せな姿勢だね。現実と戦うことを放棄したような態度に見えて親爺さん、寂しさを感じる場合があるんだとさ。親爺さんの期待としては、これまでの人生でそうしたように、共に戦ってくれってね。いや、果たして今まで共に・・・していたんだろうか。そんな疑問すら湧いてくるこの頃でね。

 けれどそれは母さんだけの問題ではないような気がするとさ。時々親爺さんが施設を訪ねて感じることは、食事を軸に日々のスケジュールが動いて、その合間をリハビリやリクレーションが埋めている。入所者の最大の関心は食事。今の母さんはそういう態度に見えるそうだよ。一見、まるで飼われているような。

 だから親爺さん、特養施設に母さんを捨てるような結果にならぬよう、自分自身を鼓舞しているそうでね。これからは親爺さんが自身と向き合う戦いになりそうだとさ。今日の準備はね、簡易な衣類キャビネットを買い、家で使っていないテレビと一緒に特養の母さんが住む部屋に届けたとさ。その際、部屋や既に入居している人たちを観察してね、「思ったよりも良い感じだね・・」とは言ったけれど。

  「お父さん、認知症の傾向が?」。施設から退去する折、マネージャーがケンニャンを呼び止めてね、尋ねたんだとさ。「車を運転されていますし・・・」。そんなに危なげにみえたんだろうか?。だから母さんをお願いすることに・・・。ケンニャン、きっとそう答えたんじゃ。

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 明日、午前中に母さんを介護保健施設から連れ出し、特養施設に運ぶそうでね、その後、契約手続きになるそうなんだ。その段階で、親爺さんの関与についてのオプションを選ぶそうだよ。それについて、親爺さんとケンニャンの考え方に若干の相違があってね。例えば洗濯などを施設任せにしないで親爺さんが、とかね。「中途半端に自分でやることにして、けれど親爺がそれをできなくなった事態で、我々に引き継がれてもね・・・」とケンニャン。彼の立場での一理はあるよね。

 

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