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2019年10月18日 (金)

疎通

  今日は降るんだか降らないのか、なんともハッキリしないお天気だったけれど、親爺さんは断続的ながらほぼ終日、家で留守番。まもなく4ヶ月目に入る赤ん坊のアキちゃんのお守りに掛かり切りでね。母親のマユちゃんが4歳児のコーチャンがらみの運動会や療育プログラム参加など、外出していた所為なんだ。赤ん坊は本当に可愛いとさ。可愛いけれどそれだけの気持ちじゃ世話は焼き切れないとさ。ミルクを飲ませ、オムツを取り替え、泣きわめく理由を必死で探ろうと。気を抜くことができないんだとさ。

 だから母親のマユちゃんが帰宅した時は、本当にホッとするとさ。立場を代えてみれば、それだけの負担を母親が日々負っているということだから、「アタシは育児は1度でいい」と、孫に深入りしない母さんの気持ちも解るとさ。これでマユちゃんが産休を終えて復職した日には、親爺さんに2人の孫が託されてしまうんだ。考えるだけでね、オソロシイとさ。

2010-830

 処でインターネットでYou tubeという動画サイトがあるんだとさ。親爺さん、最近はその動画サイトを暇さえあれば閲覧しているんだ。その昔は本で得た知識も今では動画サイトでリアルに得られるからだとさ。ただし、内容に客観性はないから鵜呑みは危険だとさ。さて、最近見つけてほぼ毎日のように閲覧しているのが、発達障害者が、自らや、他の発達障害者の症例を語っている動画でね。日替わりメニューのように次々に発達障害者の特質を語っているそうなんだ。その動画を見ている親爺さん、しばしば思い当たる事に「そうなんだ!」って膝を打っているんだよ。

 赤ん坊の頃は、他の子とあまり違いのない生育ぶりを見せていたコーチャン、保育園で他の子達に混じった頃から「あれ!ちょっと・・・」。そんな感じを周囲が受けてね。最近、様々な療育訓練を受けて、遅まきながら日常の躾的な事が出来始めているのだけれど、相変わらず気持ちや意思の疎通が出来ていないんだ。思考の回路が違う。つまり外国人を相手にするようなもので、コーチャン本人にもどうすれば良いのか分からない様子なんだ。

 そんなことを専門家の解説で知るんだけれど、くだんの動画は、発達障害者自身が自らの感じる違和感を語っている。発達障害児を理解しようと懸命になっている周囲の人達、特に家族にはね、正に”そういうことなの”ってね。処でその動画でホストである青年、彼も発達障害者なんだけれど、こう言っているんだ。

 発達障害者を理解しようと、あまりのめりこみ過ぎるなってね。彼が知る範囲では、障害者本人以上に迷い悩みを深めて、結局周囲の人が精神を病んでしまう例があるそうなんだ。それをカサンドラ症候群と言うそうでね。家族ではなく同居人と割り切れば、付き合い方にも道が開くとね。

 衝撃的な話だけれど、疎通を欠く関係が終生続く現実を前にすれば、そういう事もあるのかもしれないね。けれど発達障害者と言っても、様々な症例があり程度も一人一人異なるそうでね。コーチャンの最近の成長をを見る家族は、彼はそんなに重度じゃないんじゃないか。少しづつでも疎通できるんじゃないか。食卓を囲むと毎度そんな話さ。

 今日の彼は療育施設でのプログラム受講後、インストラクターに「ごちそうさまでした」。そう言ったとさ。”ありがとうございました”と言うべきことをね。対してインストラクターはこう言うんだ。言葉の用例が間違っているだけで、”挨拶する”というマナーを知ったということ。「成長の大きな一歩です」とさ。

 その話を親爺さん、マユちゃんから聞いて嬉しそうに頷いていたよ。

 

 

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