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2020年6月10日 (水)

名乗る

 発達障害者である5歳のコーチャン、ごく最近まで自分の名前を名乗れなかったんだ。

 関東地方は既に梅雨入りしているとか、もう直ぐ入るとか、聞く身にとっては迷う話だね。例年、梅雨の前には強めの南風が数日吹き続けるから、昨日今日の南風が梅雨入りの兆しかもしれない。空は快晴が続いているけれどね。この晴れ間を無駄にすることはないと親爺さん、寝具類を日干ししているよ。南風は潮風でもあるから、カラッと乾く感じはないよ。もっとも四方を海に囲まれている銚子の街で、カラッと乾燥した空気を感じることは、真冬の一時期を除いてないよ。

 ともかく直ぐに雨が降ってくれないと、せっかくの若葉が塩害に遭って縮れてしまうよ。明日もこんな天気なら水をかけて塩落とししないとね。

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  処でコーチャンを保育園や発達支援センターに送迎するのが親爺さんの役割だけれど、しばしば施設のスタッフさんや保育士さんが、今日はコーチャン、こんなことができたとか、あったとか、話してくれるそうなんだ。普通、連絡帳というものがあって、そこに保護者と担当スタッフさんの間の連絡事項は書かれているそうなんだ。けれど保護者の立ち位置ではない親爺さん、その書かれている内容は見ていないとさ。代わりにということではないけれど、口頭でその日のエピソードを親爺さんに伝えてくれるんだとさ。

 「今日、園でインタビューゲームをしたんです。園児が一人一人舞台に立って、マイク片手に自分の名前を名乗るんです。コーチャン、それができました。僕は〇〇ですとね」。

 発達障害と言っても、その症状や傾向は一人一人異なるそうでね。それでも大きな傾向というか、比較的多い症状はあるそうでね。コーチャンも他の障害児同様、同年齢の健常児に比べてできないことが多いという共通性はあるから、だから発達障害と診断されたんだね。そんなできないことの一つが、自分の意思を示すことでね。その最も基本となることが、自分の名前を名乗ることなんだ。勿論、本人は自分の名前を承知しているし、呼ばれれば振り返るよ。けれど「あなたの名前は?」と聞かれても、口ごもるだけでね。

 例えば自転車に乗ることのような動作は、本人にその気がある限り、なんとかできるようになっているけれど、なぜか名前が名乗れなかったんだ。これじゃあ童謡にある”犬のお巡りさんと迷子の子猫”状態さ。「だから万一迷子になったら・・」。そんな親爺さんの心配故の迷子札を本人に持たせる提案はね、なぜか保護者であるケンニャン夫婦に否定されたままで、未だ実行されてはいないよ。

 発達障害児の症状には、途中で他のことに気が取られると、そちらに行ってしまう傾向があるそうでね。だから来年、小学生になって1人登校させられるだろうか。最近の話題になっているんだ。

 この先どうであれ、ともかく自分の名前を名乗れたという事実は、衝撃的な出来事なんだよ、我が家にとってはね。処で今日の夕焼けは明日の晴れを約束してはくれないようだね。親爺さんの話では直ぐ近くまで雨雲が近づいているそうだよ。葉に付いた塩を流し去ってくれると良いのだが。

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