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2020年8月13日 (木)

どうしたの?

 今朝も静かな朝だったよ。最近は気にしていなかった所為もあるだろうけれど、利根川河口方向は静かなものでね、季節によってはゴーゴーと響いてくる潮騒が、今朝は耳をすませても聞こえてはこなかったよ。アタシはいつものように親爺さんと散歩に出たんだけれどね。散歩時、アタシんちの周りでこの頃目立つのが、道路でペシャンコになっている蟹の多さでね。利根川岸からかなり離れている住宅地でも、道路を横切る蟹が車に轢かれてね。うちの周りにもいるよ。朝、親爺さんが玄関を開けて外へ追い出す程さ。

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 もう一つは蜘蛛の糸。湿気の多い街の所為なのか、羽虫の類が多いのか。玄関を出て数mも歩かぬうちに、顔に蜘蛛の糸を引っ掛けたのを感じるよ。それでもアタシはあちこちに張り巡らされた蜘蛛の網の下を掻い潜って歩くんだけれど親爺さんはね、例えば住宅地の路地なんかもうダメさ。誰かが先に通っていればその人物が被害に遭うよ。夜の間に網が張られるんだ。とにかく路地という路地は翌朝最初に通り抜ける人によって掻き分けられるんだ。

 生憎時間的には近所でアタシの散歩が一番早いんだ。だから親爺さんが蜘蛛の糸の払い役になるんだよ。人の住む街でこれなんだ。草叢に入ろうものならもう口では言えないよ。

 処でここ最近、特養施設で生活している母さんからの電話が頻度を増しているんだ。内容はなんてことはないし、ものの数分で通話を終えるそうだけれどね。それでなんらかの応答が必要な場合、例えば欲しい物のリクエストなどはね、親爺さん、即日届けているよ。その電話の内容で気になることと言えば”退院”という言葉を出すようになったことでね。後どれくらいここにいるのかと。親爺さん、”終身”とは言えなくてね。「歩けるようになったら」とか、「今は子供達の世話で・・・」言葉を濁しているそうでね。その話を聞くケンニャンっは「はっきり言えばいいじゃないかと」。

 

 母さん、今はコロナ騒動で面会が叶わないことは理解している様子だけれど、そのコロナ騒動は終わらないとも思っている様子でね。だから”退院”しなければと思っている様子さ。

 施設の中でなにか動きがあるのだろうか。先日、親爺さんが新たな面会ルールを記載したペーパーを持ち帰ったんだ。その内容は・・・入所者や家族の我慢にも限界近く、だから従来のガラス越し、電話での会話という面会方式を変更する。玄関ホールで机を隔てて対面、しかし接触は禁止。そういう方式に変更するというんだ。その他に時間制限やいろいろ条件が記載されているけれど、最後に、”スタッフはコロナ感染防止に必死に対応しているんだから、それを理解して欲しいとね。

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 親爺さんやケンニャンがその書面から受け取る背景は、おそらく、かなり強い面会圧力に抗しきれない施設の様子がありそうでね。今日の電話で母さんに、「ここ数週間以内に孫たちを連れて面会に行く」。そう言って通話を終えたそうなんだ。けれどケンニャン、「同じ場所での面談、増して孫の同席は施設にとって大変な負担になるだろうから、我が家は今まで通りのガラス越しでの面会で済まそうとね。

 親爺さんもそれには同感でね。万一面会がコロナ感染を引き起こすことになろうものなら、いっ時の感情で払う代償としては大きすぎるもの。

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