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2021年6月 9日 (水)

似た境遇

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 小学生になったコーチャン、親爺さんが毎朝学校まで送って行くんだ。当然、未だ独りでは登校させられないよ。親爺さんに言わせれば、アタシの散歩のようにアッチにぶらぶら、こっちにぶらぶら。途中で引き返して見たり、他所の玄関先を覗いたりでね。道中でウンチやオシッコをしないだけがアタシとの違いだってさ。

 そんなコーチャン、同じ登校ルートで出会う上級生や送迎の親子の目に付くんだね。嫌が応でも話題にはなっているらしいね。そんなスクールメートは、未だコーチャンが普通とは違う子なんだとは知らないよ。

 処で親爺さん、インターネットのYou tube 動画でね、我が家ととてもよく似た境遇の家族を知ったんだ。その家族、長男が自閉症でコーチャンより数ヶ月早い。その弟もアキちゃんより少しだけ早生まれ。その兄弟は生まれて自閉症の判定を受けるまでは、何処の家族とも変わりはなかったんだとさ。けれど小児科医から長男が自閉症だと知らされて・・・。以来、その長男を支えて奮闘する様は、我が家とそっくりさ。

 親爺さん、ほぼ毎日のようにその家族がインターネット動画で発信する日々の様子を、親近感と共感を持って見ているんだ。子供達の年齢がわずか数ヶ月しか違わない家族だから、とても身近に感じてね。自閉症児が成人して、そこから本当に独り孤独な戦いが始まるそうでね。そんな立場にいる成人した自閉症者の発信している動画も、親爺さんよく見ているよ。

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* 手先が不器用なコーチャン、何が気に入ったのか毎日、紙を裂いて、裂き続けているんだ。だから親爺さん、紙を彼に渡して、好きなだけ裂かせているんだ。少しでも手先の動きが滑らかになればとね。

 一昨日、コーチャンが保育所以来通っている療育園でね、療育士が扱っている自閉症児のケアとして、その児が通う保育園や学校を訪ねて、先生や保育士と意見交換しようという試みをね、実行したそうなんだ。その様子を見ていたわけではないけれど、同じ教職員であるマユちゃんが、よく呟く言葉があってね。我が子が自閉症児であってさえそんな思いにかられるんだから、まして普通の人たちがね、自閉症に対する無理解というか、まあ一言で言えば「そんなめんどくさい話を持ち込むなよ」という雰囲気ありありでね、学校などからはあまり歓迎はされていない様子でね。けれど家族としてはね、人並みに出来る出来ないより、なによりトラウマになるような体験をさせないために、療育士に学校や保育園の門を開いて欲しい。自閉症に対する理解を深めて欲しい。そう望んでいるんだよ。

 その意味でもインターネット動画で我が子の振る舞いを世間に晒す家族を、似た者家族。そう仲間だね。

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