引っ張り続けられて
「なんであんなに引っ張るんだろ?」。産休中で、赤ん坊のアキちゃんから目を離せないマユちゃんが言ったよ。なんの話しかと言えば、彼女が終日噛り付いていたTV番組のことさ。とにかく昼夜を問わず鳴き声を上げて、その度に抱き上げたり授乳したりだからね。母親自身も昼夜の違いがないのさ。
結果、”24時間テレビ”なる番組を断続的にとは言え見続けてしまったのさ。アタシも親爺さんも、最近はテレビを観ないから、そんな番組も、中身も知らないんだ。だからマユちゃんが腹を立てている理由を思い当たらないんだよ。あくまでも推測だけれど、前口上ばかりが延々と続いて、最後の結果は番組終了後に持ち越されたらしいね。アタシが鼻先に吊るされたジャーキーを追ってどこまでも。そして最後はお預けをくらったようなものさ。つまりは焦らされて、最後で放り出されてしまった。その苛立ちなんだね。
その昔、親爺さんもテレビの洋画放映をよく観たそうだよ。けれど丁度ストーリーが佳境に入った所でコマーシャルに切り替わってしまうんだ。それがすごくストレスだったとさ。やがて街のレンタルビデオショップで期待の映画が借りられるようになると、すっかりそちらにハマってね。コマーシャルに邪魔されずに楽しめる事に味をしめたんだとさ。
ビデオ録画も好都合でね。その時には録画だけで済ませ、後でコマーシャルを飛ばして観るなんてこともできてね。そんな観方に慣れてしまった所為か、放送局から送られてくる映像を最初から最後まで観続ける気が無くなったそうでね。今では、観たいものを観られる時に、それも関心のある話題だけを抜き出してね。
そういうのをオンデマンドと言うそうだよね。そう、そのオンデマンドが主流をなすのがインターネットなんだとさ。誰が言ったって。雑誌記事の受け売りだよ。
ともかく親爺さんが見る限り。周囲は皆オンデマンド型。
さて、このページのブログも今月いっぱいは引っ張るよ。そして消えて行くんだ。写真も何もかもね。寂しいけれどね。
所で新しい住所は http://bodkin.cocolog-nifty.com/blog/
だけれど、そのbodokin というのはね、このテディーベアに作者がつけた名前なんだ。足掛け40数年、我が家のマスコットなんだ。
最近のコメント