文化・芸術

2018年9月24日 (月)

神事

  「後二、三分しかないけれど、流鏑馬があるとさ」。
夕食後のコーヒーを楽しんでいた親爺さんにケンニャンが話しかけたよ。それを耳にした親爺さん、大慌てでカメラをつかんで出て行ったんだ。それを追いかけるようにケンニャン、「海上八幡だよ!」ってさ。

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 以前、近所の八幡神宮でそんな神事が取り行われるとかいう話の記憶があってね。けれどそれが何時かは知らなくて、だから当然今日とは知る由も無いよ。
 家に戻ってから調べて分かったとさ。旧暦の八月五日に行われるそうだよね。
今日は秋分の日さ。そして月はほぼ満月。中秋の名月なんだ。タイミングが良いね。

Dsc_0034_2  親爺さん、その昔、千葉市の農業公園を担当した時期があってね、公園の中に古民家が再建されていたんだとさ。その古民家の土間を会場に、親爺さんが勤務している間、十五夜になると市民有志と月見の会を主宰したそうでね。十五夜の月を中秋の名月と呼んで、芋とススキを飾ったそうなんだ。
 その秋分の日と八幡宮神社の祭りが基軸を同じくするものなのか、偶然なのか、神社に居あわせた地元っ子に聞いたそうだけれど「知らない」ってさ。まあいいよ。

 親爺さんが八幡神社に着いた時は、未だ会場に綱を張っている処でね。だからその綱に沿って法被姿のオヤジ連が酒臭い息を吐いていたとさ。だんだん見物客が集まってきたからそろそろかとカメラを構えていると、突然、なんの合図も鳴り物もなく、目前を射手を載せた馬が歩いて行ったんだとさ。
 馬を驚かせちゃいけないと、親爺さん、カメラのストロボを手で覆ってシャターを切ったそうでね。こんな写真になってしまったとさ。

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 親爺さんを通り過ぎて数十m先、二本の垂れ幕の間で立ち止まると、先ずは右手に向け矢を射ったとさ。命中。続けて左に向け矢を放った。外れ。大急ぎで次の矢で的に命中させたとさ。
 流鏑馬と言うから、馬を駆って馬上から射るのかと思ったけれど、場所柄それは無理な様子でね。確か、矢が的を見事に貫けばその年は豊作が約束されるとか。

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 今年、既にアタシんちでは新米をいただいているんだ。千葉県は準豊作だとか。親爺さんが子供の頃、つまり昭和の時代、当時の稲作では収穫はもう少し先だったとさ。だから流鏑馬の御宣託の後、収穫になるから、流れとして違和感はなかったそうでね。その意味では現代よりは季節に合った暮らしをしていたんだね。
 十五夜に芋類を備えるのも、稲の収穫前と観ればもっともなことだよ。十五夜の後の十三夜は米の収穫は終えているから米を供える。これももっともなことだよね。

 親爺さん、またボケちまった、秋分の日は昨日。今日が満月。
正直最近は、そんな事をすっかり忘れて、只々慌ただしく日々を送っている親爺さんだよ。「ココ、お前は月が丸くなると夜遊びしたがるよね」。なんだい。自分の間違いを逸らそうって魂胆で言ってるんだな。

2014年7月 4日 (金)

メロディーロード

 梅雨空だね。風も強いよ。
先日、テレビの話題で知ったんだそうだよ。山梨県のとある道路でね、そこを車で走ると”・・・・富士は日本一の山”なんて音楽が聞こえるんだそうだよ。勿論、道路端のスピーカーが音楽を流す、何てありきたりの事じゃあ話題になりもしないだろうしね。道路の舗装に工夫を凝らして、丁度レコード盤に針を載せる様に、決められた速度で自動車を走らせると曲が聞こえるようになっているんだってね。

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 * 画像はWeb より
 
 インターネットで検索してみたら、メロディーロードと呼ばれている仕掛けで、すでにかなり以前からあるそうでね。国内でも十数カ所にあるそうなんだ。親父サンが知らなかっただけなんだね。けれど悪くない仕掛けだと思うよ。

 親父さん、現役時代の若い頃、公園の設計に携わった事があるそうでね。
砂場やブランコと同様に”乱杭”という遊具があるんだって。最近は滅多にお目に掛からないそうだけれどね。
 地面に丸太を埋め込んでね。位置や高さを適当に設定するんだって。子供達が、それを足場にピョンピョン跳んで端から端まで渡るんだそうだよ。
  親父さん、その丸太の地上高や位置を決める時に、音楽の五線譜に書き込まれる音符に見立ててね。子供達が良く知っている童謡の数節を奏でる様に埋め込んだそうだよ。トントンパ、トントンパと跳ぶと、自然にサクラ、サクラ、弥生の・・・なんて口ずさむようにね。
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 同じ様な事を考える人はいるもんだよね。庭園でね、踏み石という仕掛けがあるんだけれど、造園技術のセオリーではね、3、5、7の個数配列なんだ。けれど其れを子供の遊びのステップ配列に同期させたんだ。
 そういう仕掛けを取り入れてデザインされたモデル庭園をね、親父さん、さる高貴なお方をご案内して、説明する栄誉に与った経験があってね。ご説明申し上げたんだそうだよ。
 その御方はね、「知ってますよ。ケンケン、パでしょ」。そう言って、その場で遣って下さったんだ。その場にデザイナーは居合わせなかったけれど、観たら感激したかもしれないってさ。

 それらはいずれも、設計者の密かなイタズラの域だと親父さんは思っているそうだけれど、件の道路となると、異論もあるだろうなとは思ったそうでね。
 近頃、”デマンド”とか”プッシュ”という言葉をよく聞くよね。親父さんはそれを、送り手と受け手という関係で認識しているそうでね。
 前者は受け手側により多くの選択権がある。例えばテレビ番組に対するチャンネル操作などにね。一方、後者は、その逆に、好む好まざるに関係なく、一方的に送り出されてくる。例えばテレビコマーシャルのようなものさ。
 
Dsc_0029  メロディーロードの場合、そこを通る限り、嫌でも音楽が耳に届くから、プッシュ型の仕組みなんだろうね。嫌なら通行しなければ、とは言ってもね。
 親父さん、近頃東京都心へ行く気にならないのは、そんなプッシュ型の刺激が多過ぎると感じるからなんだそうでね。
 
 検索で出たメロディーロードについて、案の定、それを否定する話題があったって。ある企業が、アメリカの地方のコミュニーティー・ロードにね、企業の宣伝活動を意図してメロディーロードを敷設したら、地域住民の反発を買って、結局舗装をやり直したそうなんだ。

 ただでさえ、近頃は公共施設の命名権を売りに出す様な自治体が多いのに、道路に音の広告舗装の敷設権を設定して売り出されたりしたら、生活道路として毎日通る市民には堪らないよね。

 毎日、店で同じ曲を聞き続ける店員に同情するよ。

2014年6月12日 (木)

登録

 「この前は何の話だったっけな?」って、親父さんが呟いているよ。

 家の外は利根川を越えて吹いて来る強い北東からの風でね、横殴りの雨なんだよ。庭の植物も皆、斜めに揺れているよ。知らなかったけれど、台風の影響もあるんだって。いよいよ台風シーズンの始まり。本格的な潮風との取り組みが強いられるよ。
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 インターネットの記事を読んでいた親父さんが、南アルプスと只見が、エコパークに登録されたという記事についてね。
 エコパークという言葉から、大体のことは連想できるそうだけれど、正しくは知らないんだって。だから早速、検索していたよ。

1.生物圏保存地域(国内呼称:ユネスコエコパーク)の概要

 ユネスコエコパーク(英名: Biosphere Reserves(BR))は、1976(昭和51)年に、ユネスコの自然科学セクターのユネスコ人間と生物圏(MAB: Man and Biosphere)計画*における一事業として開始されたもの。
 世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然地域を保護・保全する一方、ユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)が目的。「保存機能」、「経済と社会の発展」及び「学術的研究支援」の三つの機能を達成するため、ユネスコエコパークには、「核心地域」、「緩衝地域」及び「移行地域」(社会と経済の発展が図られる地域)の三つの地域(ゾーニング)の設定が求められている。(資料1参照)
 登録総数は、117か国、621地域(2013(平成25)年5月現在

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  随分と難しい定義だけれど、もう30年以上前から国内で登録が始まっていたんだね。今回を含め登録された場所は、どこも大切にしなければならない地域だと言う事に、親父さんも完全に同意するそうでね。まずは良かった。

 確か数ヶ月前にも、群馬の富岡製糸工場が世界遺産に。その前は富士山が。
あげくは中国が旧日本軍の・・・・。全く何てことだろうか。登録競争だね。

 親父さん、現役時代に千葉市内にある首都圏近郊保全緑地という区域指定に携わった経験が有ってね。この場合は法制度に基づく”指定”なんだって。つまり、上から目線での宣言なんだね。対して登録というのは現場からの提起。そういう違いがあるそうでね。

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 現場からの提起が公的に記録された。それが登録という言葉で表されている訳なんだろうけれど、其れ自体は提起した人々、地域に光が反射するように戻って来る話さ。親父さん、「悪い表現だけれど”自縛自縄にもなるんだよ」ってさ。

 銚子市がジオパークに国内登録されて未だ間もないけれど、それから何か変わったかと言えば、市役所に専属の担当部所が設けられたという程度でね。
 誰かが上から目線でジオパークを指定したんじゃないよ。銚子市民が自ら提起したんだからね。
 親父さんが関わる都市計画マスタープランの委員会でも、親父さんを含めて複数の委員が、街づくりとジオパーク構想との整合について発言しているけれどね。
 何時もなら即座に答弁しようとする当局も、ジオパークには何故か人ごとな感じでね。
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 親父さん、刑部岬展望館でのガイドサービスで、屏風ヶ浦を説明する際などにね、ジオパークについて触れているそうだけれど、ジオサイトの見学レベルの話は出来ても、地域の、ジオパークとしての戦略的な筋道が公表されていないんで、少しどころか、かなり歯がゆいそうなんだ。登録が成就しても、その次がね。
 これじゃ、ご隠居さんの名詞の肩書きに終わっちゃうよ。

2013年10月10日 (木)

文化イベント

  「ChanChi-too-Hor」。
親父さん、そんな風に聞こえたって。昨日の風が弱い北風に代わった今朝の芝生広場でね。何時ものように中国人の親爺さんと顔を合わせたんだ。親父さんが「おはよ〜」って言ったら、その親爺さん、笑いながらアタシを指差して言ったんだよ。
 何て言ったの?。「????」。
そう、きっとアタシが可愛いって言ったんだよね。街で出逢う人が皆、アタシに可愛いって言うものね。そうに違いないよ。
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  処で親父さん、ここの処ヤキモキしているんだ。13日に開かれる予定のイベントについての紹介記事をね,月始めにWebデザイナーさんに送った積もりなんだって。いつもなら遅くても1週間以内にはホームページにアップロードしてくれているんだけれどね、今回は未だなんだ。
 病気にでもなっちゃったか?。それとも原稿が届いていないのか?と、気を揉んでいるところなんだって。多分、後の公算が大きいよね。

 そのイベントというのはね、お寺の境内で開かれるクラッシックコンサートなんだってさ。
 銚子から千葉市に向かって旭市を抜けると匝瑳市になるんだ。此の匝瑳市は、昨年亡くなった俳優の地井武男さんの出身地で、その八日市場地区は、関東でも三本指に数えられる植木の産地なんだって。そうなるには故無いことじゃないと思える程に、市内には巨樹古木が温存されていてね。その巨樹古木が現存する場所は、文化史的にも高い評価を受ける場所が幾つもあってね。

 以前も触れたことがあるけれど、日本里山百選に選ばれるような谷津を、たった二人の地域市民が保育しているんだって。それだけじゃなくて、日本最古の大学とも言われる飯高寺の講堂ー飯高檀林という遺跡があってね、今回は、その飯高檀林を会場に、地域市民が運営する音楽イベントで、スタートは25年程前から。今年で延べ18回目になるそうだよ。

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 此の地域は、里山に囲まれた農村地域でね。そのような地域の市民が演奏家も海外の室内管弦楽団を招聘してしまう程のイベントを運営するんだ。里山にしても、営農の傍ら、植生的な見識を持って下草刈りや間伐を続けるなど、決して力任せではないんだね。年に一度はオープンガーデン・イベントも開かれて、その様子を聞くに連れ、
民度の高い地域なんだと、親父さんは思うそうだよ。

 そんな訳で親父さん、刑部岬展望館のホームページでも紹介することにしたんだって。
 それについて、親父さんが紹介するよりも、と言うことで、都内に住み、此の地域をこよなく愛している歯医者さんに紹介文をお願いしたんだそうだよ。
 それだけに、Webデザイナーさん、どうしたんだろうね。


お知らせ                2013/10/1

 飯高檀林でコンサートが開かれます。

 巨樹古木、里山の地として知られている匝瑳市飯高地区にあって、日本最古の大学と言われる飯高檀林。

 その飯高寺境内で、今年で18回目のクラシックコンサートが開かれます。

 日時 平成25年10月13日(日)午後1:00〜

 場所 千葉県匝瑳市飯高1789 飯高寺境内

                (雨天の場合は講堂内で)

 曲目 「フィガロの結婚」「四季より春・夏」その他。

 演奏 ベルカント室内管弦楽団、遠藤優子(ソプラノ)他。

 入場 無料

 詳しくは 匝瑳市役所教育委員会生涯学習課 

 0479-67-1266 http://www.city.sosa.lg.jp/





2013年6月29日 (土)

自由研究

 暑くもなく、風も其れ程強くないから、今朝は目一杯動き回ったよ。
お陰で食事とシャワーの後はテレビの前で寝てしまったんだ。

 芝生広場へ出た処で、ご近所さんが指差す方向を見たら、1m程もあるだろうね。大きな魚が浮いていたんだ。親父さんの記憶じゃあ、確か去年の今頃も、利根川岸で何度か見かけたそうだよ。
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 「川上の利根川河口堰のところでよ〜、今頃は群れがピョンピョン跳ねてるさ〜」と、ご近所さん。
 親父さんが去年、河口堰事務所で聞いた処では、レンギョと呼ばれている魚で、梅雨の季節になると群れになって、河口堰に流れ込む常陸利根川に姿を見せるそうなんだって。きっと、そこで産卵した後、死んでしまって、下流に流れてきたのかもしれないね。

 処で話題が飛躍するけれど、近頃、小学生や中学生の自由研究があまり盛んじゃない。そう親父さんは思うそうなんだ。昔、親父さんが植物園の運営に携わっていた頃、小学上級生を対象にした自然教室を5年近く主催してね、子供達を連れて県内外を観察に回ったそうなんだ。当時、ケンニャンもその中の一人でね。
 その頃は、夏休みになると、子供達が自由研究の課題に、親父さんや、観察指導の先生達に相談を持ちかけていたんだって。

 最近、その職場の後輩に聞いたら「そんな相談、受けたことありませんね。自然教室もやってませんし」、だって。要望がないから自然教室も開いていないんだってね。
 刑部岬展望館の課題に、自然教室開催があってね。去年以来数度しか開けていないんだ。しかも参加者は僅か。同じNPO仲間も実情は同じでね。「それだけ、身の回りに目を向ける機会や意識が減ったんだろうね」というのが、仲間の共通した印象なんだとか。

  でもね、才気のある子もいるんだね。
親父さん、知人のTwetterを見て、その中で気になる言葉があってね、だからそれをクリックしたんだって。
 表示されたのは、ある女子中学生の自由研究のレポートでね、ネジバナの観察なんだ。
Img_5517_2    今の時季、芝生に顔を出すピンクの小花を付けた草だよ。
名前の通り、花の配列がネジのように巻いているんだ。その中学生はレポートで、捩じれる向きや回数を,延べ六ヶ所。一カ所当たり百株のネジバナを比較観察したんだね。

 おそらくその中学生は、何故に捩じれるのか、その理由を知りたかったんだと思うよ。だから、仮説を立てたんだろうね。つまり、その成育環境と関連があるんじゃないか?ってね。

 レポートは、親父さんにも参考になるものでね。親父さんも疑問に思っていたことなんだ。

 レポートには、こういう観察結果が書かれているんだ。
ネジバナは、花の配列に右巻き、左巻き双方あって、花の付く位置ではなく、茎そのものが捻れている様子だ。その捻れの度合いも直立から、四回転近く捩じれるものと様々。環境に拠ると考えられる偏りはあまり観られない。

 結論は、”だからどうして?”という新たな疑問に繋がるものでね。更に研究を深める必要を語っているんだ。

 親父さん、”探求”という意味で、自由研究の意義ある良い例を見た思いがするそうだよ。  

2013年6月19日 (水)

著作物

 今朝は、強い南風が吹き時折パラつく雨の中での散歩でね。
空模様の所為かもしれないが、この頃、アタシの犬仲間と出会うことが少なくてね。ご近所さん達ともさ。
 「そりゃ当然さ。五時前に散歩だなんて、ココが早すぎるんだから」と親父さんが言うんだ。利根川の川面じゃ、カワウが一羽、水面に顔を出していたよ。

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 処で今日も新聞ネタだよ。
読売新聞電子版の記事でね。
 

安藤忠雄さん発案「希望の壁」巡り、著作権論争

  JR大阪駅北側にある複合施設「新梅田シティ」の庭園内で、積水ハウスが設置工事を進めていることを17日発表した巨大な緑化壁「希望の壁」(高 さ9メートル、長さ78メートル)を巡り、庭園を設計した造園家吉村元男さん(75)が「庭園の統一されたデザインが損なわれ、著作権を侵害する」とし て、同社に工事中止を求める仮処分を19日、大阪地裁に申請する。

 親父さんも造園の分野を糧にした一人でね。かねてから造園営造物,例えば庭園に著作権があるのかどうか、曖昧に感じていたそうなんだ。庭園だけじゃないよ。花壇や、フラワーアレンジメントなぞもそうでね。

 従来、作者の知られた日本庭園などは、音楽でいうクラッシックの名曲のようなものでね。誰も弄くり回すこともなければ、著作権に言及することもなかったよ。

 近頃よく目にする公的な場所のガーデニングなぞはね、いずれも新進気鋭のガーデニングデザイナーが、手がけた作品であることを売りにしている例も多くてね。デザイナー自身、なにより自分の意図に拘るんだって。それはそれで、施行上の問題も多く、特に植物材料の調達や管理で、デザイナーと維持管理側との葛藤の種になりやすいんだって。ただ、だからと言って著作権という話は聞かないよ。

  この場合、デザイナーのアイディアだけでは物事が完成しない背景もあるからね。

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 近年、身近で例えれば千葉市役所の隣に位置するみなと公園は、著名な建築家がデザインしたものでね、池は房総半島の形をなぞったものなんだ。その公園を維持管理する経過の中で、池の構造や樹林、花壇などに様々な課題が露出したんだ。 それを改修するについて、その度ごとにデザイナーにお伺いをたててね。当時は、そうしなければならないような雰囲気があったんだって。

 一方、設計公募などや、中小の設計事務所に委託したデザインなどは、最初から発注者に著作権の転移が条件だからね。

 著作権について、それが類似に対するオリジナル・アイディアの尊重と保護。そのように親父さんは理解しているんだ。

 けれど何が、それを主張するデザイナーの保護されるべきオリジナルで、なにが普遍的知識や技術の応用なのか、曖昧な部分が多いのが現実だよね。

  この記事は、画家が、自分の描いた作品に誰かが,何かを書き加えようとする。それに異議を出した。そういうことなんだろうね。

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 とにかくこの問題、庭園のデザイナーにしろ、それに手を加えようとする建築家にしろ、どちらも自尊心の塊のようなセレブだからね。 だからこそ著作権論争ができるんで、多くの造園家や建築家は、自らの作品に対する自負はあっても、それを著作権として論争に打って出ることなぞ、考えることもできないのが現状なんだ。

 だから、裁判での判断には親父さん、興味津々なんだって。

 

2013年5月20日 (月)

記事

  今朝から雨。昨日辺りは芝生が乾き切って、親父さんも「そろそろ水を撒かないと危ないかな」そう思っていたそうでね。
 観た処、生き返ったように瑞々しい様子だよ。ただ、去年の同じ時期に比べると、芝生だけじゃなく木々の葉の成長が、やや今一だよ。雨が少ないせいだろうか。

 処でインターネットで何やら調べものをしていた親父さんが話すんだ。
 朝日新聞電子版の記事らしいんだけれど、千葉高等学校の生徒が、国際学生科学・技術フェアーで最優秀賞にえらばれたとか。
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  このイベントで最優秀に選ばれた初めて
日本人高校生というから、素晴らしいことだよ。親父さん、千葉高等学校の自然生物系の先生達とは、その昔、野山での調査に協力して戴いたり、机を挟んで議論したことがよくあったそうでね。 勿論、その当時の先生達も今は現役を離れている筈だから、この栄誉はその後輩によって得られた事だと思うけれど、心から祝福したい気分だそうだよ。

 その賞を得た高校生の研究というのは、記事に拠ると以下のとうりだそうでね。

「微小貝は古環境指標として有用か」をテーマに、ごく小さな貝殻が堆積(たいせき)層の水深を推定するうえで精度の高い指標になりうることを示した。

 アタシには難しいよ。親父さんもこの記事だけでは皆目分からないらしいんだ。けれど、何故この研究が気になるかと言えば、先日のことなんだ。
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 親父さん、その日は刑部岬展望館を訪れた観光客相手に、屏風ヶ浦の成り立ちを説明していたんだよ。屏風ヶ浦の断崖は、新生代と呼ばれる、直近でも一万年以上前の海底に堆積した堆積層が地殻の隆起で地上に現れた状態だそうでね。層の間には貝の化石層も観られるよ。そう説明した時のこと、質問を受けてしまったんだ。
 「その貝のある堆積層が出来た頃、海面はどの辺りだったんだろうかね?」だってさ。
 親父さんに分かる筈無いよ。でもその時の遣り取りの記憶と、この高校生の研究テーマが、親父さんの頭の中で結びついたんだね。
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  *   利根川岸の貝の堆積層

 当然、この高校生は賞を得た研究を更に深めるだろうから、何時か、屏風ヶ浦の説明にも活用できるといいよね。

2012年8月 7日 (火)

住めば。。。

 午後、親父さんとケンニャンの二人はクルマで何処かに出掛けたよ。
母さんに聞いたら、旭市へパンと卵を買いに行ったんだって。何で態々?。近所で買えるのにね。
 クルマの中で二人はこんな会話をしたんだそうだよ。永く千葉市に住んで、縁あって銚子に引っ越して来た訳だけれど、それまでに比べれば超の付く田舎だから、相当な不便や我慢を覚悟していたんだそうだよ。
 例えばパンさ。親父さんは大のパン好きでね。千葉市内でも気に入ったベーカリーを見付けると、何年もその店一筋なんだ。だから、銚子で”このレベル”のパンが食べられるだろうか。大体、ベーカリーがあるんだろうか?。ヒョットしたら○○工場製の食パンしかないかも?。
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 実際は、街の其処個々に個性的なベーカリーがあって、その店ならではのパンが手に入るんだ。二人が旭市に出掛けたのは、マユチャンがぞっこんなアンパンを買いに行ったんだって。たかがアンパン。アタシはバカバカしくてね。こんな事、人様には言えないよ。
 こんな例を出したのはこう言うことなんだよ。
千葉市で体験すると同じ事を銚子で探すと、アタシんちの誰かさんのように、そごうデパートが恋しい病になってしまうんだ。けれど、その地域での新しい発見を楽しむ姿勢になれば、あらゆる物事が新鮮で、興味深いそうなんだ。何よりも、その一つ一つに物語、つまり経緯があってね。物事によっては、それが街の顔や文化にまで定着している例も少なくないんだって。
 そんな事を見聞きして一年余を暮らして気付いた事は、何の不便も不都合も感じていないことなんだってさ。で、良い意味で予想を裏切られたそうだよ。

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 旭市内で一寸した交通渋滞に出逢ったそうなんだ。少しずつ動いて商店街にたどり着いた時、思わぬ光景を目にしたそうでね。七夕飾りが通りの両側にズラリ。

 「七夕!。とっくに終ったじゃない?」。「旭市市民七夕祭りだって」。
 「そう言えば、円卓会議で市役所の職員が話していたな。このことなんだ。是非見て欲しいってね」。
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 ここ数週間、銚子はお祭りづくしさ。どこどこ神社の。。。なんとかかんとか。
千葉市内でも盆踊りが盛んになる頃だけれど、何か違うんだって。市民が集って賑わっていたけれど、思い返してみれば、お祭りの背景がないんだね。こちらは、何とか神社の祭礼で。。。。明らかに宗教祭事なんだよ。
 勿論、千葉市内にも宗教祭事としての祭りはある。でも、新しい街の祭りはコミュニティ行事なんだってさ。地酒に対するノンアルコール飲料みたいな祭りだそうでね。
 そんなことを言い出すようじゃあ、親父さんもケンニャンも、こちらの祭りに酔っぱらってしまったらしいね。
 
 「七夕飾り、見ました?」。帰り道に立ち寄った、顔馴染みになった卵の直売所の姐さん。「ここらの祭りは殆どが旧暦でやるんですよ」。成る程、そうですか。 


 

2012年4月 8日 (日)

写真展

 今日は終日穏やかな日和でね、親父さんは先週だったか、ケンニャン達が買ってきた草花の植えた位置関係が、イマイチ気に入らないらしくて植え直したり、畑の土を根の周りの砂と入れ替える、客土と言うんだってね。そんな庭作業に余念なかったよ。
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23  日向に居るの
アタシには暑過ぎて、日陰に退避していたんだけれど、時々チョッかいを出したから、邪魔もの扱いされて追い払われてしまうんだ。

 
「野鳥の写真展の招待状を持って来たよ」。
 そんな昼前のこと、親父さんと同じ様な歳格好の人が自転車に乗って訪ねて来たんだ。親父さんと親しそうに話をしていたよ。
 親父さんが言うには
御近所の住人でね、最近知り合ったナチュラリストなんだって。親父さんが企画しようとしている刑部岬での自然観察プログラムで、協力をお願いした一人なんだそうだよ。
 
 今日は、その人が参加している銚子野鳥同好会が、犬吠埼にある”地球が丸く見える丘展望館”という施設で開いている写真展の、招待状を届けにきてくださったそうなんだ。
  あたしんちから見える利根川を眺めて、「ここは野鳥を観察するには好都合な場所ですね」、何て言うものだから、親父さんも相づちを打って、二人で盛り上がっていたよ。
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  偶々昨日、親父さんが運営に関っている刑部岬の展望施設に来客があって、呼ばれて親父さん、出掛けて行ったんだ。何でも施設で写真展を開きたいとか。
 確かに一期一会とは言え、結構な人が訪れるから、写真展も悪くない企画。そう親父さんもかねがね考えていたようでね、その話は渡りに船だったそうだよ。
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 ただコチラはアート系の写真愛好者団体らしくて、施設の性格に整合するかどうかが気になる処だったそうだよ。でもよくよく話し合った結果、地域の様々な顔を紹介するという意味合いを確認し合って、具体案づくりに駒を進めることになったそうなんだ。

 銚子と旭市。隣り合った街の同じ様な施設で、写真展の企画を同時に開くのもどうかと思うよ、アタシはね。そう言ったら親父さん、双方の写真展を交互に入れ替えて展示出来ないか?、策をめぐらし始めている様子だよ。
 

2012年3月 3日 (土)

レッスン

  終日、冷たい北西風が吹きつのる曇り空。
「寒いですね〜」。出逢う人皆そう挨拶するけれど、気温的には先月より温かい筈なんだよね。
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  今日は、アタシより小柄な牡犬に追いかけ回されてね。煩いから、アタシが親父さんと遊んでいたフリスビーを貸してあげたんだ。 そしたら巧くキャッチできないんだ。顔が小さくて銜えることが無理なんだね。仕方ないから、アタシが手本を見せてやったんだ。その御陰で、何度かトライした後は、どうにかフリスビーを追いかけて、追いつく程度までは馴れた様子さ。まあ,アタシのレッスンの効果有りということかしらね。
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 レッスンと言えば、笑っちゃうんだけれどケンニャンが、三十歳半ばにしてピアノのレッスンを受け始めたんだ。
   何を考えてのことなのかは分らないけれど、学校で男の先生がピアノの前に座る姿を想像して、やっぱり笑っちゃいそうだよ。とにかく近所のピアノの個人教室へ行ったのは事実らしいんだよ。
 夜,マユチャンより一足早く戻ってきて、「今日のレッスンは、与えられた課題曲を弾いたんだ」。そう言うんだ。
 その話をl聞いた親父さん、「初めてなのに弾ける、指が動くの?」。そうだよね。初心者中の初心者なのに。

 実はあたしんちでは、マユチャンが先輩なんだ。六歳の頃からピアノを弾いているそうなんだ。毎日,仕事から戻ってくると、深夜にも関らずピアノの前に座るんだよ。アタシの耳には音を消してはいるけれど、タン、タカ、タン、タカ、タカタカ、ペダルを踏む音が聞こえるんだ。

 それを見ていた所為なのかな。とにかくマユチャンの後を追う様にピアノレッスンを始めたんだ。ケンニャンの後時間にレッスンを終えて戻って来たマユチャン。それを待ち構えていたようなケンニャン。
 「先生に筋が良いと褒められた」。「褒められれば樹に登る」。
二人で暴露合戦を始めたよ。 暫く盛り上がっていたから、この調子じゃあピアノの奪い合いも始まる予感。
 この夫婦は、これからどうなるんだろうね?。

 「そんな事より、二人して本物のピアノが欲しいなんて言い出すかも。この御時世に、そのほうが心配」とは親父さん。

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 夕方、散歩しながら久しぶりに夕日を見送ったよ。

 
 

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