食生活
銚子市のコロナの状況なんだけれど、市内では昨日で陽性反応者が延119名に達したそうでね。とは言え先週初め、コーチャンの小学校のコロナ閉鎖が解除され、それに合わせてアキちゃんの保育園も受け入れが再開されたんだ。けれど市の発表で知る限り、感染のペースは上昇基調だね。周辺の市町村も似たような状況らしいよ。親爺さん、週明けには2度目のワクチン接種を受けるとかでね。後は学校勤務のケンニャン、マユちゃん達家族の接種が何時になれば可能なのか、気がかりだよ。
毎日毎日雨が続いてアタシは散歩も満足に行けないよ。しょうがないと言えばそれまでなんだけれどね。 昨日から雨脚がことさら強くて、オシッコしたくとも外へ出られないんだ。いや、親爺さんが玄関ドアを終日半開き状態にしてくれているんで、外へ出ようと思えば独りで出られるんだけれど、何しろシャワーのような雨だから、体毛も一旦濡れたら簡単には乾かないしね。脱毛期で湿った床にアタシの抜け落ちた体毛が張り付いて・・。我慢にも限界があるから・・早く雨が止んでくれないかな。
こんなお天気の中、親爺さんは毎日雨が小康状態になった頃を見計らって、買い物に出ているよ。買い物先を一巡すればほぼ30km程度。2時間余りで戻ってはくるんだけれど、買い物品は家族の日々の食材が主なんだ。殆どの品は近所のスーパーの棚にも普通に並んでいる品々だから、30kmも車を走らせ調達する必要もないのだけれど、そこには我が家固有の拘りの事情があってね。
親爺さん、以前、パンや卵、キャベツなどをそれぞれ異なった場所にある、特定の店を選んで買っているという話をしたけれど、それは拘りという程の事ではないんだ。単なる好みに過ぎないから、近所の店で済むことでね。けれどそうはゆかない物もあってね。小学校一年生にまで成長した自閉症児のコーチャン。極端な偏食。というよりその食材以外を口にしないんだ。唯一無二の食材で生きる生活さ。
朝食はバタークッキーにコロッケとワカメの味噌汁。それも特定のお店の特定の調理品のみ。昼食の学校給食は牛乳以外手を付けず。オヤツはミスドのチョコレートドーナツ。夕食は茹でた素ラーメン。先週まで口にしていた食物も、気分次第で今は顔を背けてしまうんだ。一見”菓子ばかり食べて”というこの年代の幼児にありがちな我がままに見えるだろうけれどね。 こんな食生活でまともに生きて行けるのかと家族は心配しきりさ。けれど不思議に健康に問題はなさそうでね。栄養に偏りが原因となる成長の障害も、今のところは見当たらず。むしろ活発に動きまわっているから不思議さ。勿論、もっとも心配な脳の発達遅れを除いての話さ。体つきについての自閉症スペクトラム障害児と聞いて世間で想像されるような、ひ弱で不健康なイメージは、コーチャンにはあてはまらないよ。こんな偏食は、自閉症児に共通する事象のようだよね。一般人でも口に入れる食物に対して、匂いや舌先の触覚など感覚的な理由で食べないという物は、少なからず誰にでもある普通の事なんだけれど、それでも食べられる食品の品種が桁違いなんだ。だから家族は、今毎日本人が口にする食べ物を、ある日突然拒否したら、その後何を食べさせれば食べてくれるのやら、毎日戦々恐々としているよ。
で、そのトバッチリということだけれど、雨が降ろうが、嵐になろうが、コーチャンがその時口にしてくれるならと、親爺さんは車を走らせ買い物に出ているんだよ。おかげで、そんな理由で立ち寄る店では、「今日もいつもの品ですね」ってね。親爺さん、孫に甘い心配性なんだ。
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