我慢
言ってみても始まらないことは分かっていても、やはり一言いいたい。暑い!。
アタシは昨日から昼夜庭に出されているのだけれど、今日の夕方家の中に戻って、外に出されていた意味が分かったよ。家の中はアタシにとって余りに暑いんだ。それなのに家の中に戻った理由?。それも夜になって分かったよ。ドンドン、ドンという破裂音が辺りに響き渡って、怖ろしくて、だから風呂場の隅に潜り込んだんだ。今夜は銚子市の花火大会でね、アタシんちから4km程川下の利根川の河口で打ち上げられていたんだよ。家の外で花火に怯えたアタシが又々暴走するんじゃないかと。だから家の中にね。
アタシは怖くて見たことはないのだけれど、コーチャンもアタシと同じらしくてね、自分の部屋に駆け込んで、耳を覆っていたとさ。ここに越して来た当初は、利根川縁に立って花火見物していた親爺さん、芝生広場が工事で立ち入れなくなったことに加え、高さ3m余りの土手が築かれているために、見通しがさまたげられるようになってね。花火の破裂音だけが、やけに近くで聞こえるんだ。とにかく我慢するしかないよ。
我慢すると言えばケンニャン、先日の話だそうだよ。二時間近く炎天下で待つ羽目になったと言うんだ。
ある市の中央公民館で開かれた研修会に出席したんだそうでね。その日は梅雨明け以降で最も気温が上昇して、全国でも数百人近い人たちが熱中症で倒れたという、そんな日でね。お昼前には研修も終わり、参加者一同解散になったそうなんだ。で駐車場から車を出そうとして問題発生だとさ。駐車場の出入り口付近で、出口をふさぐようにして一台の車が止められていたそうなんだ。ケンニャンだけじゃない、結構な台数の車が出られない。公民館の構内放送で件のドライバーに呼びかけが何度かされたそうだけれど、音沙汰なし。出られない車は、ドライバーが現れるまで車内でジッと待ち続けることを強いられたそうだよ。ケンニャンで二時間近く。長い人は三時間も炎天下の車内で待ち続けたとさ。
それでどうなったの?。隣の市民会館で高齢者の演芸大会、つまりカラオケね。が開かれていて、そこの参加者が怪しいとなったそうだけれど、そこでの呼び出しも不発だったとさ。そのカラオケ行事がお開きになって、ようやくドライバーが姿を現したそうだよ。一言文句でも・・・・?。
その気が失せたとさ。どうしてこんな婆ちゃんが車で、と思うような、認知症じゃないかと見えるような振る舞いにね。結局ケンニャン、我慢のあげく昼食も摂れず、暑さでヘロヘロになって帰宅したよ。
その気持ち、親爺さんに愚痴っていたけれど晴れたんだろうか?。今夜のアタシは誰に愚痴れば・・・。だから我が家は、花火見物に浮かれる雰囲気じゃないんだよ。
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